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日本の漫画作品、テレビアニメ番組 ウィキペディアから
『百姓貴族』(ひゃくしょうきぞく)は、荒川弘による日本の漫画作品。
百姓貴族 | |
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ジャンル | 農家エッセイ[1] |
漫画 | |
作者 | 荒川弘 |
出版社 | 新書館 |
掲載誌 | ウンポコ →月刊ウィングス(現:ウィングス) |
レーベル | WINGS COMICS |
発表号 | ウンポコ: Vol.8 - Vol.17 月刊ウィングス(現:ウィングス): 2009年9月号 - |
発表期間 | 2006年12月26日 - |
巻数 | 既刊8巻(2023年12月20日現在) |
アニメ:百姓貴族(第1期) 百姓貴族 2nd Season(第2期) | |
原作 | 荒川弘 |
監督 | 澤田裕太郎 |
脚本 | 澤田裕太郎 |
キャラクターデザイン | まつもとあやね |
音楽 | Precious tone(第1期) SPECTRICK(第2期) |
アニメーション制作 | Pie in the sky |
製作 | 『百姓貴族』製作委員会 |
放送局 | TOKYO MX・BS朝日 ほか |
放送期間 | 第1期:2023年7月7日 - 9月22日 第2期:2024年10月4日 - 12月20日 |
話数 | 第1期:全12話+OVA2話 第2期:全12話+OVA2話 |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | 漫画・アニメ |
ポータル | 漫画・アニメ |
季刊少女漫画誌『ウンポコ』(新書館)Vol.8(2006年12月26日発売)より連載開始[2]、同誌がVol.17で休刊した後は、月刊漫画雑誌『月刊ウィングス』(現:ウィングス)に移籍して2009年9月号より連載中[3]。
2023年12月時点でシリーズの累計発行部数は410万部を突破している[4]。話数カウントは「○頭目」。
メディアミックスとしてテレビアニメが制作されており、第1期は2023年7月から9月まで放送され[5]、第2期は2024年10月から12月まで放送中されていた。[6]
北海道十勝で酪農と畑作を営む農家に生まれ、農業高校卒業からマンガ家になるまでの七年間を、農業に従事していた[7]作者の実体験に基づいたエッセイ漫画[8]。
「働かざるもの食うべからず」を家訓に掲げている、作者・荒川弘の実家「荒川農園」(仮称)が主な舞台。幼少期から目の当たりにしていた農家の日常を紹介するとともに、酪農や耕作の実態や荒川の家族の事を主に日本の農業を笑いや薀蓄、仮説を織り交ぜて描かれている。
『百姓貴族』というタイトルに関しては、単行本第1巻の発行後に荒川が度々「よく“百姓”というタイトルを付けられたね」と訊かれているが、荒川自身は「巷では百姓という言葉が差別用語的に言われているが、農業従事者である自分達は平気で“百姓”と言っているし、神経質すぎるのもどうかと思う」「差別がどうこう気にしすぎて、言葉本来の意味が死んだり無かった事にされちゃうのは悲しい」と語っている[9]。
荒川は本作と並行して農業高校を舞台とした学園漫画『銀の匙 Silver Spoon』を『週刊少年サンデー』(小学館)にて2011年から2019年まで連載しており[10]、本作と共通する話題が描かれることもある。なお、『銀の匙 Silver Spoon』完結後も当時の取材に基づいた話題がたびたび描かれ、作中で「小○館の取材費で新書館にネタを流す下衆」とネタにされている。
2013年、第4回ブクログ大賞のマンガ部門に本作がノミネートされる[11]。
作者である元農家の女性漫画家・荒川弘が、担当編集者のイシイと対談するという体裁で、北海道の農業・酪農事情がセキララに語られる。
内容は、荒川の実体験のほか、子供時代の思い出、現在の荒川農園の様子など多岐にわたる。話数表記は「〇頭目」。単行本には偶数ページ右下にパラパラマンガも描かれている。
荒川をはじめ、荒川の両親や姉弟が多く登場する。荒川の自画像が牛を模した牛人間であるため、「荒川、荒川の両親や姉弟」は牛人間の姿をしており、体色や模様、装飾品などで描き分けられる。他に甥や姪、友人や知人、担当者なども登場するが、その多くは普通の人間として描かれているものの、杜康潤など一部の友人については動物を模した姿になっている。また、人物ではないが、荒川農園で飼育されている動物の中にも個性的な行動をするものがいるため、それらも併せて描かれている。
荒川の実家。「荒川農園」では酪農と畑作をやっており、主な生産物は牛乳とジャガイモだが、酪農は平成30年の春に辞めている。酪農をしていると誰かしら家にいなければならないため酪農を辞めて以降、97頭目で高野山に行った際「初めての家族総出の旅行」となった(97頭目。それ以前にも農閑期に入れ替わりでの遠出旅行はしていた)。
週間単行本売り上げランキングCOMIC ZIN調べで、単行本第5巻が2017年11月20日から11月26日までで第1位[13]、11月27日から12月3日までで第4位と2週連続[14]、第6巻が2019年11月18日から11月24日までで第2位[15]、11月25日から12月1日までで第7位と2週連続でランキング入りとなる[16]。
2022年10月に本作のアニメ化が発表された[31]。第1期は2023年7月から9月まで、TOKYO MX・BS朝日ほかにて6分枠のショートアニメとして放送[5][32]。
第2期『百姓貴族 2nd Season』は2024年10月から12月までTOKYO MXほかにて放送された[6]。第2期の最終回では第3期制作が決定したことが告知されている。
話数 | サブタイトル | 初放送日 | ||||||||||||||||||||||
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1st Season | ||||||||||||||||||||||||
1頭目 | 牛乳 | 2023年 7月7日 |
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2頭目 | ジャガイモ | 7月14日 | ||||||||||||||||||||||
3頭目 | クマ | 7月21日 | ||||||||||||||||||||||
4頭目 | 野菜 | 7月28日 | ||||||||||||||||||||||
5頭目 | 野菜ドロボー | 8月4日 | ||||||||||||||||||||||
6頭目 | 防疫 | 8月11日 | ||||||||||||||||||||||
7頭目 | 親父殿 | 8月18日 | ||||||||||||||||||||||
8頭目 | 犬と猫 | 8月25日 | ||||||||||||||||||||||
9頭目 | 牛社会 | 9月1日 | ||||||||||||||||||||||
10頭目 | 百姓の子 | 9月8日 | ||||||||||||||||||||||
11頭目 | 農業高校 | 9月15日 | ||||||||||||||||||||||
12頭目 | 火星開拓農民 荒川 | 9月22日 | ||||||||||||||||||||||
13頭目 | 漫画家・荒川(前編) | DVD特典 | ||||||||||||||||||||||
14頭目 | 漫画家・荒川(後編) | DVD特典 | ||||||||||||||||||||||
2nd Season | ||||||||||||||||||||||||
15頭目 | 堆肥 | 2024年 10月4日 |
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16頭目 | クマの嵐 | 10月11日 | ||||||||||||||||||||||
17頭目 | 農機 | 10月18日 | ||||||||||||||||||||||
18頭目 | 牛知識 | 10月25日 | ||||||||||||||||||||||
19頭目 | 続!親父殿 | 11月1日 | ||||||||||||||||||||||
20頭目 | おかんとばあさん | 11月8日 | ||||||||||||||||||||||
21頭目 | 馬 | 11月15日 | ||||||||||||||||||||||
22頭目 | 農家のおやつ | 11月22日 | ||||||||||||||||||||||
23頭目 | 害獣大進撃 | 11月29日 | ||||||||||||||||||||||
24頭目 | 農高生よ大志を抱け | 12月6日 | ||||||||||||||||||||||
25頭目 | 十勝開拓史 | 12月13日 | ||||||||||||||||||||||
26頭目 | 北海道独立計画 | 12月20日 |
インターネットでは、2023年7月7日より金曜22時にTVerにて配信(2週間限定公開)[37]。同月21日より、YoutubeのTOKYO MXチャンネルでも期間限定配信が行われる。
第1期は2023年12月24日に、コミックス8巻アニメDVD付き特装版として発売。DVDにはTV放送の全12話に加え、未放送2話(「漫画家・荒川」前・後篇)が限定収録された[38]。
2nd Seasonは2025年4月23日に、ムック本『百姓貴族8.1巻 アニメ2nd Season DVD付き』として発売予定。TV放送の全12話に加え、未放送2話(荒川弘・編集長・担当イシイが行く北海道取材旅行「十勝へGO!」前・後篇)が限定収録される[39]。
2012年2月24日、ニコニコ動画で配信の「ニコ×ナタ(コミック版)」にて、本作の特集が組まれた[40]。
2014年には単行本第3巻の発売を記念して、荒川の自画像を模したウシの着ぐるみが制作された[41]。着ぐるみはブックファースト新宿店ほか、複数の店舗に来場した[41]。単行本第4巻の発売を記念した際ににも、着ぐるみが巡回した[42]。
2017年11月6日に発売された『月刊MdN』(エムディエヌコーポレーション)12月号で組まれた特集「マンガタイトルのデザイン、新たな進化」では、本作のロゴが解説された[43]。単行本第5巻が発売される前日である同年11月24日には、本作のLINEスタンプがリリースされている[21]。
2021年10月19日から31日まで、本作の連載15周年を記念した原画展が東京・西武渋谷店にて開催[44]。
2021年秋、本作の複製原画展を東京農業大学内にある「食と農」の博物館にて開催[45]。2022年10月14日から2023年3月4日までにも、同じ会場で展示イベント「荒川 弘〈百姓貴族〉 × TOKYO NODAI 2022」を開催[45]。
2023年5月29日から6月9日まで、農林水産省が定めた「食育月間」であり「牛乳月間」でもある6月に合わせて、本作と東京農業大学と農林水産省がコラボレートし、農林水産省の北別館1階の消費者の部屋にてイベント「荒川 弘〈百姓貴族〉×TOKYO NODAI×農林水産省」を開催した[46]。
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