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長野県下伊那郡会地村(現在の阿智村)に生まれる。旧制飯田中学(長野県飯田高等学校)卒業後、小学校教員の傍ら、童画を書いていたが、1933年の思想弾圧事件二・四事件で検挙される。1936年から武井武雄のすすめで子供(自身の生徒たち)などの写真撮影を開始。まだ20代であった1938年に刊行した写真集『会地村: 一農村の写真記録』が高い評価を受ける。(下記「主要な写真集」を参照)(小学校教員を務めていたのは1966年まで)
戦前戦後を通じて写真撮影を続け、1955年には、『一年生 ある小学教師の記録』(岩波書店)により、第1回毎日写真賞を受賞した。童画家としての活動も並行して継続し、絵本や画集の刊行も行った。写真家としては、一貫して農村の姿、特に子供の姿を撮影し続けた。
1994年には、地域文化功労者として文部大臣の表彰を受けた。同年『熊谷元一写真全集』にて第48回毎日出版文化賞特別賞を受賞。 2006年産経児童出版文化賞ニッポン放送賞受賞。2010年11月6日101歳で死去[1]。
なお、長男の熊谷博人(ひろと)はブックデザイナーである。
熊谷元一の出身地である阿智村は、1988年に「ふるさと童画写真館」を建設し(のち「熊谷元一写真童画館」に改称)、熊谷元一本人から寄贈を受けた写真作品(約50000点)の紹介を行っている。(下記外部リンクを参照)
上記熊谷元一写真童画館(阿智村)では、1998年に「熊谷元一写真賞コンクール」を設け、現在まで毎年受賞者を出している。(下記外部リンクを参照)
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