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『海鳴り街道』(うみなりかいどう)は、1936年(昭和11年)製作・公開、山中貞雄監督による日本の長編劇映画、トーキー初期の剣戟映画である。
山中貞雄は日活京都撮影所で10作の大河内伝次郎主演作を監督しているが、本作はその10作目、最後の作品にあたる[1]。
脚本としてクレジットされている「梶原金八」は、山中、稲垣浩、八尋不二、三村伸太郎、藤井滋司、滝沢英輔、鈴木桃作、萩原遼の共同筆名で、三村の原作を共同で脚本執筆した。1985年(昭和60年)に刊行された『山中貞雄作品集 2』、1998年(平成10年)に刊行された『山中貞雄作品集』にそれぞれシナリオが採録されている[2]。
本作の上映用フィルム全篇は現存しておらず、東京国立近代美術館フィルムセンターでは所蔵していない[3]が、玩具フィルムとして切り取られた、音声トラックのない68秒の断片(クライマックスの大河内演じる稲葉小僧新助と捕り手との剣戟シーンの一部[1])が発見されており、プラネット映画資料図書館がこれを復元してサイレントのプリントとして所有している[1]。
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