泪橋
かつて日本の東京都にあった橋 ウィキペディアから
かつて日本の東京都にあった橋 ウィキペディアから
泪橋(なみだばし)は、東京都にあった橋の名称である。荒川区と品川区に一ヶ所ずつの計二ヶ所あった。いずれも近隣の刑場に深い関連があるとされる。
江戸時代、小塚原と鈴ヶ森は処刑場として磔、火焙り、獄門が行われた場所であり、牢内で斬首された首はここに運ばれて晒された。
小塚原は山谷地区の北端にあり、地区のはずれに泪橋がかかっていた。刑場に行くにはこの橋を渡った。
一方、鈴ヶ森は江戸の北の刑場である小塚原に対しての南の刑場として設置された。鈴ヶ森刑場の周辺は、かつて海岸沿いのさびれた地であった。鈴ヶ森の刑場に向かうには、近くの立会川にかかる泪橋をわたった。
これら泪橋は、罪人にとってはこの世の見納めの場であると同時に、家族や身内の者にとっては処刑される者との今生の別れの場であり、互いがこの橋の上で泪を流したことから、この名が付けられた。
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