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沢村 保祐(さわむら やすすけ、生没年不詳)は、幕末に津藩藤堂家に仕えた忍者。世に最後の隠密活動をした忍者として知られる。通称は甚三郎(じんざぶろう)。[1]諱は保佑とも。
津藩藤堂家の領内の伊賀国内において、藩士とならなかった伊賀者は無足人として居住していた。無足人とは俸禄を受けないという意味だが、実際にはわずかながらの扶持米を支給されていた。身分は士分や郷士より上位とされ、農民とも区別され、苗字帯刀を許され夫役も免除されていた。伊賀付差出帳によると、無足人は、組外衆、母衣組衆、鉄砲組ノ衆、留守居衆、忍びノ衆の5つの組に別れ、忍びノ衆20名のうち、15石12人扶持を得ていた沢村三九郎の8代目が沢村保祐である。沢村家は、狼煙役の家柄で沢村家には火薬に関する伝書が残る。無足人たちは、毎年藩主や上野城代の前で武芸一覧という実地演習を披露するのが慣わしとなっていた。だが嘉永6年(1853年)、本来の任務が8代目の保祐に下ることになる。
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