沖積層
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沖積層(ちゅうせきそう、alluvium)は、約2万年前の最終氷期最盛期以降に堆積した地層のこと。
沖積層は地質学的に最も新しい地層である。最終氷期の最寒冷期において、大地は洪積層に覆われ、海面は現在(完新世)よりも約120mほど低かった。発達した氷河や河川のはたらきによって、洪積層は削り取られ、河谷を形成した。最終氷期後期に入り、海面が上昇すると、それまで河谷であった河川の下流部に土砂が堆積し、周りの洪積層(洪積台地)よりも一段低い低地(沖積平野)を形成した。このようにしてできた地層を沖積層という。地形としては、平坦で湿地が多い。
一般的な沖積層は、大まかに分けて下位より以下のような構造をしている。
未固結であり、地層の強度としては非常に軟弱である。砂丘など、上部砂層に十分な強度が得られない場合は、建築地盤としては全く適していない。重量建築物を建設する場合には、基盤岩や基底礫層まで支持部材を打ち込む必要がある。地震動にも弱く、水分を多く含む層であるため、沖積層が発達しているところでは、液状化現象も起こりやすい。
沖積層の厚さは地域により様々であるが、例えば東京地域においては最大で約70mにも達する。
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