沖家室島
山口県、周防大島諸島の島 ウィキペディアから
沖家室島(おきかむろじま)は、瀬戸内海西部の防予諸島にある島である。山口県大島郡周防大島町に属する。

概要
屋代島佐連の南400 mに位置する人口137人(平成27年国勢調査)の小島で、高齢化率が日本最高水準。『日本一の長寿郷』(榎並悦子著、大月書店、1995年)[1]の舞台となった島でもある。地元の人たちは「かむろ」と呼ぶこともある。
島内はほとんど海まで山が迫っており、平地は全くないといってもいいほどである。南の沖合はそれほど深くならず浅瀬もある。
交通
島内の主要交通路は、島を半周して周防大島とを結ぶ山口県道362号白木漁港佐連線である。1983年3月18日に沖家室大橋(全長380 m)が完成したことにより、周防大島との間は陸続きとなっている。
産業
歴史
瀬戸内海を帆船が行き来していた頃はこの島もにぎわいを見せ、江戸時代には萩藩の番所が置かれていた。明治時代には人口が3000人が超え、人口密度が国内最高だった[2]。対馬、朝鮮、台湾、ハワイ諸島沖まで出漁し、またハワイや日本領となった朝鮮、台湾に移民を行っていた。しかし人口は昭和前期を境に減少し始め、現在人口は約200人となっている。
その他
- 「沖家室の漁村集落」が、2006年(平成18年)に水産庁の「未来に残したい漁業漁村の歴史文化財産百選」に選ばれた。
- 毎年お盆の時期になると、島から外に働きに出た人などが大勢帰省し、普段の10倍以上の人口となる。その重みで島が沈むほどというたとえで「盆に沈む島」と呼ばれる[3][4][5]。
- 沖家室大橋
- 沖家室島集落
- 沖家室郵便局
- 沖家室中学校跡地
脚註
Wikiwand - on
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.