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氷川ダム(ひかわダム)は、熊本県八代市、二級河川・氷川本流上流部に建設されたダムである。
氷川ダム | |
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所在地 |
左岸:熊本県八代市泉町下岳字矢山 右岸:熊本県八代市泉町下岳字矢山 |
位置 | 北緯32度34分16秒 東経130度47分12秒 |
河川 | 氷川水系氷川 |
ダム湖 | 肥後平家湖 |
ダム諸元 | |
ダム型式 | 重力式コンクリートダム |
堤高 | 56.5 m |
堤頂長 | 191.7 m |
堤体積 | 101,000 m3 |
流域面積 | 57.4 km2 |
湛水面積 | 35.0 ha |
総貯水容量 | 6,300,000 m3 |
有効貯水容量 | 5,100,000 m3 |
利用目的 |
洪水調節・かんがい・上水道 (ダム管理用発電) |
事業主体 | 熊本県 |
電気事業者 | 熊本県 |
発電所名 (認可出力) |
氷川発電所 570kW |
施工業者 | 鹿島建設 |
着手年 / 竣工年 | 1965年 / 1973年 |
備考 | 嵩上げ事業実施中 |
熊本県が管理する県営ダムで、高さ56.5メートルの重力式コンクリートダム。氷川総合開発計画の一環として氷川流域の治水と利水を目的に国庫の補助を受けて建設された補助多目的ダムである。1986年(昭和61年)にはダム管理・運営に必要な電力をまかなう小規模な管理用水力発電所(最大出力570キロワット)をダム直下に新設している。現在ダムの機能を強化するためのかさ上げを中心としたダム再開発事業を施工中である。ダムによって形成された人造湖は、肥後平家湖(ひごへいけこ)と命名された。
氷川流域一帯は度々洪水に見舞われていた一方、水田・畑地・柑橘畑では水不足に悩んでいた上、上水道の普及も遅れていた。 そのため、熊本県は氷川総合開発計画を策定し、流域の災害対策及び周辺自治体の上水道・かんがい水路の整備等を行った。氷川ダムは計画の中心を成すものである。
上水道は1976年(昭和51年)に八代海を横断する海底送水管が設置され上天草市大矢野町まで送水されるようにもなった。
なお、計画段階では水力発電も行う予定であったが建設は行われず、1986年(昭和61年)に小規模な管理用水力発電所が建設されたのみである。
氷川ダム再開発事業により、豪雨時の予備放流の解消及び冬場の水量確保を目的とし、1990年(平成2年)より嵩上げ事業を実施している。 2001年(平成13年)に嵩上げ工事時の作業スペースの確保、ダムコン(ダム管理用制御処理設備)の更新計画に対応すべく管理棟の改築工事が行われた。
完了後は堤高58.5m、堤頂長202m、堤体積113,300m³、総貯水容量7,100,000m³、有効貯水容量5,900,000m³となる予定である。
ダム湖は1987年(昭和62年)に公募によって平家落人伝説にちなんだ名称「肥後平家湖(ひごへいけこ)」と名付けられた。ダム湖は八代農業高校泉分校のカヌー部が練習に使用している。
また、水質浄化を目的として噴水が設けられライトアップが行われているほか、遊歩道や広場が整備され桜の名所としても知られている。
当ダムの管理棟はくまもとアートポリス参加プロジェクトであるため特徴的な形状をしており展望デッキ等も備えている。
ダムサイト近くには麻生交通氷川ダムバス停や産交バス氷川ダム前バス停がある。
2009年3月31日を以って熊本市内(熊本交通センター)を結ぶ熊本バス「氷川ダム線」が廃止・区間撤退。 翌2009年4月1日から御船町に本拠を置く麻生交通が熊本バス甲佐営業所の区間を運行。
※熊本市内は甲佐にて乗り継ぎ。
また、道路は国道443号が国道3号との合流地点から氷川ダムまで氷川右岸を走り、ダム付近からは熊本県道52号小川泉線が別れ氷川右岸を走っている。
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