横浜衛星管制センター

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横浜衛星管制センター(Yokohama Satellite Control Center, YSCC)はスカパーJSAT社が保有する通信衛星の管制・運用施設。神奈川県横浜市緑区三保町に位置する。

概要

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サテライトポート側のアンテナ群
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テレポート側から見たアンテナ群

通信衛星JCSATSUPERBIRDの主管制局である。JCSATの主管制局として1987年に竣工、1989年に運用を開始した[1]衛星放送では主に10~15.7GHzのKuバンドを使うことから、NTTが既に使っていたKuバンドと混信が起こらない地域でかつ東京近辺、という条件で横浜が選ばれた[2]。なお当時はJCSAT衛星の保有会社であったJSAT社が運用していた[3]

道路を挟み、西側は主に衛星運用業務を行うサテライトポート(1987年5月竣工、約18,400平方メートル、三保町229-1)と、東側は主にネットワーク運用・サービス運用業務を行うテレポート(2004年12月竣工、約15,700平方メートル、三保町248-1)に分かれている[4]

大小100本以上ものアンテナが設置され、約1万の広さを有する[3]。展示室(一般者は見学不可能)には管理している通信衛星の模型も展示している[1]

通信衛星の健康状態を確認するためのヘルスチェックのほか、衛星の軌道制御、姿勢制御、衛星回線の監視などを24時間体制で行っている[5]

副局

横浜衛星管制センターの機器が故障、あるいは自然災害などで被害を受けた場合、以下の副局で衛星の管制・運用が行われる[5]

  • 群馬衛星管制所(Gumma Satellite Control Station (GSCS)) - 副管制局
  • スーパーバード茨城ネットワーク管制センター(Superbird Platform East (SPE)) - 旧宇宙通信 SUPERBIRDの旧主管制局
  • スーパーバード山口ネットワーク管制センター(Superbird Platform West (SPW)) - 旧宇宙通信 SUPERBIRDの旧副管制局
  • 根室TAR局 - 衛星の測距を実施
  • 熊本TAR局 - 衛星の測距を実施

その他

東京テレメッセージの中央配信局と、自治体衛星通信機構の地域衛星通信ネットワーク(第3世代)の集約局は、当地とスーパーバード山口ネットワーク管制センターに設置されている。

参考文献

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