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北海道森町にある警察署 ウィキペディアから
森警察署(もりけいさつしょ)は、北海道警察函館方面本部が管轄する警察署の一つである。
2015年10月21日、渡島管内森町に居住する47歳パート従業員女性のもとに函館運転免許試験場から、身に覚えのないシートベルト違反により累積点数が6点に達したという内容で違反者講習通知書が郵送されてきたこと[1]から事は始まる。
通知書を受け取った女性は、翌日森警察署に赴き事情を説明。警察官に見せられた違反を自認した証の署名は明らかに自筆の署名ではなく、指紋を採取し捜査を開始。約10日後、ようやく違反をしていないという事実を警察官から告げられたが、森警察署幹部警察官は、この事実を外部に漏らさず内密にして欲しいと口止めした[1]が、どのような過程があってねつ造されたのか説明がないまま容疑者が逮捕された事だけが女性に連絡されるに至った。
捜査の結果、女性の反則切符は7月14日と9月27日の2回にわたって反則を捏造。1回目の7月14日に違反したとされる時間は、パート先での就労中。2回目の9月27日に違反したとされる時間は、長女と一緒に自宅にいた時間だった。両日とも反則切符の筆跡は他人により捏造されたものだった。その後、容疑者の巡査長は少なくとも40回以上にわたり、実際には違反し ていない人がシートベルト装着義務違反などをしたかのように偽り、点数切符の捏造を繰り返していたことが判明した。その刑事裁判の過程において、過去の違反者リストが存在[2]しその中から森署管内の住民を選び、住所が変わっていないことを確認した上で、虚偽の点数切符を作成。自らの字体を変え、住民になりすまして署名し、指印を押していたことが明らかになった。
被告となった巡査長に、検察は懲役3年を求刑[3]、2016年6月29日函館地方裁判所は、「悪質かつ常習的な犯行で、自分の職務の実績を上げるためという身勝手な動機にも酌量の余地はない」と指摘、そのうえで、「警察官を懲戒免職になりすでに社会的制裁を受けている」などとし被告に懲役3年、執行猶予5年の判決を言い渡した[4]。
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