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東方の三博士(とうほうのさんはかせ)とは、新約聖書に登場し、イエスの誕生時にやってきてこれを拝んだとされる人物。東方の三賢者(とうほうのさんけんじゃ)または東方の三賢人(とうほうのさんけんじん)という呼称も多い。
『マタイによる福音書』2:1-13に博士たちについて記されているが、「占星術の学者たち(新共同訳聖書による。口語訳聖書、新改訳聖書では「博士たち」。岩波訳聖書では「占星学者たち」。原語では μάγοι マゴイ)が東の方から来た」としか書かれておらず、人数は明記されていない。東方で星を見た彼らは、ヘロデ大王に「ユダヤ人の王としてお生まれになった方は、どこにおられますか」と尋ねる。ヘロデ王は祭司長たちや律法学者たちを集めて問いただすと、彼らはそれがベツレヘムであることが預言書(ミカ書5章1節)に書かれていると答えた。
星が先立って進み、幼子のいる場所の上に止まる。博士たちは家に入り、母マリアと一緒にいた幼子イエスを見て拝み、乳香、没薬、黄金を贈り物としてささげた(この贈り物の数から「三人」とするのが定着した)。ヘロデは幼子を見つけたら、自分に知らせるようにと彼らに頼んでいた(未来の“ユダヤ人の王”を殺すつもりだった)が、彼らは夢のお告げを聞いてヘロデのもとを避けて、別の道を通って自分たちの国に帰った(これがヘロデによる幼児虐殺に繋がる)。
しかし、イエスの誕生時と幼少時を記述した、『ルカによる福音書』第2章には、東方の三博士は登場しない。
三博士の名は、西洋では次のような名が当てられている。
シリアのキリスト教会では、
が対応しており、ペルシア起源を強くほのめかしているが(例:ホルミスダス=アフラ・マズダー)、真偽は定かではない[要出典]。
アルメニア正教会では
エチオピア正教会では
が対応する。
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