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貝殻亜門 (かいがらあもん、Conchifera) は、軟体動物門の1亜門である。二枚貝巻貝頭足類など、馴染み深い軟体動物のほとんどを含む。

学名は「殻」を意味するラテン語 concha に由来する。有殻亜門・介殻亜門とも訳す。

特徴

  • が殻皮と石灰質の2層になっている。
  • 頭部に触角あるいは類似の構造がある。
  • 平衡胞 (statocyst) がある。
  • 直腸下横連合 (subrectal commissure) がある。つまり、内臓神経のループが直腸の下側を走る。
  • 口腔に顎板がある。
  • 消化管は、食道・対になった消化腺に分化し、胃も晶体嚢などの内部構造に分化する。

分類

系統

形態・分子からの系統は以下のとおり[1]

Testaria

多板綱

貝殻亜門

単板綱

二枚貝綱

掘足綱

腹足綱

頭足綱

かつては Runnegar and Pojeta (1974) が化石から、体軸の屈曲が重要として唱えた、直体類(Diasoma、二枚貝綱 + 掘足綱)と曲体類(Ctytosoma、単板綱 + 腹足綱 + 頭足綱)に分かれるとする説が一般的だったが、現在は支持されない。

掘足綱 + 腹足綱 + 頭足綱は、筋静水系などの特徴を共有していることから、単系統と考えられる。

出典

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