日本旅行作家協会(にほんりょこうさっかきょうかい)とは、旅行に関連した仕事をする旅行作家、編集者、写真家、放送関係者、翻訳家、研究者並びに広報担当者等で組織する専門家団体。
1973年(昭和48年)9月に会員数30名で発足し、現在は、正会員約220名のほか、観光関連事業者等からなる賛助会員もいる。
- 会長:下重暁子
- 創立以来、会長は斎藤茂太だったが、2006年11月に逝去したため、第2代会長は副会長であった兼高かおるが就任した。2011年に3代目会長として創立メンバーの一人である下重暁子が就任し、兼高は名誉会長に就任した。なお、創立会長として斎藤の名前は永遠にとどめることとしている。
- 副会長:小谷明、中村浩美
- 専務理事:芦原伸
- 事務局長:八重野充弘
- 他に、常任理事、理事、評議員、顧問理事がある。
- 会の組織としては、国・地域別グループ、部門別グループがあり、有志会員により活動している。
- 1973年9月 設立宣言完成、協会発足。
- 1979年1月 国別グループ発足。
- 1987年4月 インド親善旅行。
- 1993年11月 20周年記念パーティー。
- 1994年5月 「ツアー・オブ・ザ・イヤー'93」(第1回)を発表。
- 1997年 阪神電鉄との協力事業として「ハービス旅大賞」の審査はじまる。現在では、紀行エッセイ部門と写真エッセイ部門がある。
- 2003年11月 30周年記念パーティー(郵船クルーズ「飛鳥」船上)。
- 2006年11月 斎藤茂太会長逝去。
- 2007年11月 新会長に兼高かおるが就任。
- 2009年8月 一般社団法人として登録。
- 2011年5月 兼高かおるが退任して名誉会長に。新会長に下重暁子が就任。
- 2013年11月 40周年パーティー。
- 2016年 斎藤茂太創立会長の遺志を受け継ぎ、旅行文化と紀行文学の発展に寄与することを目的に「斎藤茂太賞」を設立[1]。第1回の同賞に星野保の『菌世界紀行――誰も知らないきのこを追って』(岩波書店)、同特別賞に田中真知の『たまたまザイール、またコンゴ』(偕成社)を選ぶ[2]。
- 2017年 第2回斎藤茂太賞に今尾恵介の『地図マニア 空想の旅』(集英社インターナショナル)、同審査員特別賞に村上大輔の『チベット 聖地の路地裏ー八年のラサ滞在記』(法藏館)を選ぶ[3]。
最近のものを挙げる。
- 沖島博美 プラハ旅物語(東京書籍)
- 中村浩美 YS-11 世界を翔けた日本の翼(祥伝社新書)、日本全国飛行機旅行(昭文社)
- 櫻井寛 豪華寝台特急の旅、三大大陸鉄道の旅(世界文化社)、今すぐ乗りたい! 世界名列車の旅(新潮社)
- 野田隆[4] 駅を楽しむ! テツ道の旅(平凡社新書)、乗りテツ大全 ~鉄道旅行は3度楽しめ!(平凡社新書)、貯本日本(ポプラ社)
- 池田健二 フランス・ロマネスクへの旅(中央公論新社)
- 渡辺秀子 こんなに安くて楽しい『豪華客船』の旅2000~2007/世界のクルーズ旅行2008,2009,2010,2011,2012(双葉社)
- 芦原伸 さらばブルートレイン!(講談社)
- 沖島博美 ザルツブルク(日経BP社)
- 瀧澤信秋 365日365ホテル 上(マガジンハウス)
角川地球人BOOKS