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千島列島にある島 ウィキペディアから
新知島(しむしるとう、しんしるとう)は千島列島の中部にある火山島。ロシア名はシムシル島(о.Симушир)、英語表記はSimushir。
島の名前の由来は、アイヌ語の「シ・モシリ(大きい・島→大きい島)」から。
長さは 59 キロメートルで、幅はおよそ 13 キロメートルほど。面積は 227.6 平方キロメートル。細長い島は個性的な火山の列で構成されている。北東部には 7.5 キロメートルの幅の半分海没したカルデラ湖である武魯頓湾(ぶろとんわん、Brouton Bay。1796年頃来訪した、イギリス海軍プロヴィデンス号のブロートン艦長に由来)がある。北側は新知海峡と通じているが、深さは2.5メートル程度しかない(かつては掘削が提唱されたが一度も行われなかった)。反対に、湾の中の深さは最大240メートルに達する。なお、本島は冬になると北西の風が頻繁に吹くため、武魯頓湾は船舶にとって絶好の避難所になる。
かつて、ソ連海軍の潜水艦艦隊の秘密基地があった。1987年に建設されたものの、1994年に放棄されている。その潜水艦基地の跡地は今でも衛星写真ではっきり見ることができる[1]。
北から順に次の山が並ぶ。
島のほとんどは針葉樹林に覆われている。島には国境警備隊の建物があったが放棄され、現在は無人島である。
現在はロシア連邦の実効支配下にあるが、日本政府は国際法上は帰属未定地であると主張している。
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