Remove ads
ウィキペディアから
擬革紙は、江戸時代の1684年(貞享元年)に、油紙屋の三島屋(現・三重県多気郡明和町新茶屋)の初代堀木忠次郎がヨーロッパから輸入された装飾革(金唐革)を模して製作したのがはじまりとされる[1][2]。特に伊勢国周辺では伊勢神宮参拝の身支度や土産用の品として、土産物屋の壺屋が擬革紙を使った煙草入れを商品化し[2]、流行した[3]。擬革紙はやがて、金唐革紙(きんからかわかみ)と称する壁紙に発展していく[2]。
擬革紙の製造は、昭和初期まで三重県の櫛田(現・松阪市)から宇治(現・伊勢市)にかけての伊勢街道沿いにおける一大地場産業であったが、時代の変遷とともに衰退していった[1]。
近年、三重県度会郡玉城町を拠点とする「参宮ブランド擬革紙の会」がこの技法を復興し、資材はできる限り三重県産のものを使用し、和紙は伊勢和紙を使用している[1]。この伊勢和紙を使用した製品に限り2013年に三重県指定伝統工芸品の認定を受けている[4]。
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Every time you click a link to Wikipedia, Wiktionary or Wikiquote in your browser's search results, it will show the modern Wikiwand interface.
Wikiwand extension is a five stars, simple, with minimum permission required to keep your browsing private, safe and transparent.