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『所さんの20世紀解体新書』(ところさんのにじっせいきかいたいしんしょ)は、1997年4月16日から1998年8月26日までTBS系列局で放送されていたバラエティ番組である。TBSとイーストの共同製作。放送時間は毎週水曜 22時00分 - 22時54分 (日本標準時)。
20世紀に誕生した様々なものや風習などを取り上げ、それらが20世紀にどのように活躍したのか、生活にどんな影響を与えたのかをVTRやクイズを通して紹介していた[1]。司会は所ジョージと、当時TBSアナウンサーだった進藤晶子が務めていた。
放送第1回のテーマはアメリカで、スタジオには巨大なハンバーガーが出てきた。1998年3月までは番組前半にこまごまとしたコーナーを行うことが多かったが、1998年4月以降はテーマに沿ったランキングを紹介するコーナーがメインとなった。また、出演者紹介のテロップには名前(当初は「George Tokoro」といった英語表記だったが、後にフルネーム表記となる)の下に「since19○○」「from○○」と生まれ年、出身地名などを表記していた。
後ろに大きなパソコンのキーボードや回路、半導体の模型が置かれたスタジオセットの中央にはモニターがあり、右側には所と進藤が、左側にはゲスト出演者が座っていた。所と進藤の間には派手な照明が付いた押しボタン装置が設置されており、サイレンが鳴ると進藤がボタンを押してサイレンが止まり(同時に装置の照明も点灯する)、次のコーナーに移るという演出があった。基本的に所が押してもサイレンは止まらないが、所メインの企画のときには所がボタンを押していた。尚、この押しボタン装置は、かつてフジテレビで放映された『天才!ヒポカンパス』で使用された早押し機をそのまま流用したものである。モニターの下にはセットの奥から物を出すことができる装置「自走くん」が設置されていた(第1回のハンバーガーも自走くんから出てきた)。また、後述の「20世紀シアター」のセットはゲスト席の奥にあり、20世紀シアター用の巨大なモニターがあった。
1998年4月からは小さなモニターが10台設置され、それまでのモニターはセットの右側に移動。自走くんは撤去された。所と進藤の席はそれまでの右側から小さなモニターの前(セット中央)になった。
番組は1年5か月で終了した。なお、最終回のラストは「最終回特集」と銘打ち、『ウルトラセブン』『天才バカボン』『巨人の星』などの最終回シーン(『巨人の星』は、全キャラが登場して星飛雄馬がご挨拶するラストシーンも)を放送。そして所が、飛雄馬のご挨拶のパロディで「1年5か月にわたりましてお送り致しました『20世紀解体新書』も、今日で終わりという事で、長い間お世話になりました」と述べ、締め括った。
番組のVTRには所が名付けた「A班」と「B班」という制作班があったようで、A班が制作したVTRはまじめなものが多く、B班が制作したVTRはふざけたもの(主にダジャレ)が多かった。番組で使用される歓声などの効果音はセンスの無いものが多く、所からたびたび指摘されていた。
番組が始まってしばらくは、CMに入る前20世紀に誕生したもの(アイデア商品など)をコント仕立てで紹介するミニコーナー「20世紀の大発明」があった(ここでも商品が誕生した年が「since19○○」と表示されていた)。
1997年年末に放送されたクイズ企画。別名「20世紀年忘れ大クイズ大会」。林家正蔵(以下こぶ平)の司会で行われた。解答者は所、久本、田代、田中、清水の5人。
1998年3月、制作スタッフ編で番組本が出版された(出版社:ソニー・マガジンズ、ISBN 4-7897-1263-X)。内容は、番組初期のVTRコーナーを文字にしたような感じである。特徴的なのは出演者たちのスタジオトークも文字に起こしている点で、彼らのリアクションまで事細かに記してある。
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