『愛と野望のナイル』(あいとやぼうのナイル、原題:Mountains of the Moon)は、1990年制作のアメリカ合衆国の映画。
愛と野望のナイル | |
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Mountains of the Moon | |
監督 | ボブ・ラフェルソン |
脚本 |
ボブ・ラフェルソン ウィリアム・ハリソン |
原作 | ウィリアム・ハリソン |
製作 | ダニエル・メルニック |
製作総指揮 |
マリオ・カサール アンドリュー・G・ヴァイナ |
出演者 |
パトリック・バーギン イアン・グレン |
音楽 | マイケル・スモール |
撮影 | ロジャー・ディーキンス |
編集 | トム・ノーブル |
製作会社 | カロルコ・ピクチャーズ |
配給 |
トライスター ピクチャーズ 東宝東和 |
公開 |
1990年2月23日 1990年3月3日 |
上映時間 | 136分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
興行収入 | $4,011,793[1] |
19世紀半ば、ナイル川の源流を求めて過酷な旅をした2人の実在のイギリス人探検家リチャード・フランシス・バートンとジョン・ハニング・スピークの物語。
1850年代、大英帝国は領土拡大の野心に燃え、アフリカ最深部ナイル川の源流発見に莫大な懸賞をかけていた。
1854年ソマリア。ナイル探検で名を上げていた探検家リチャード・フランシス・バートンの探検隊に、探検に憧れていた軍人ジョン・ハニング・スピークが合流する。しかし探検隊は原住民の攻撃を受け、二人とも重傷を負ってしまったのだが、バートンとスピークは友情の絆で結ばれるようになった。
1857年、二人は再度、ナイルの源流を探す旅に出た。先ずはタンガニーカ湖を発見、そして現地部族やライオンの襲撃など様々な困難に直面し、病に倒れたバートンを置いて前進したスピークは、ナイルの源流とおぼしき湖を発見して、ヴィクトリア湖と名付けるのだった。しかし、機材の破損で測量できなかったうえに、湖を周回して流出口を確認して来なかったスピークに対し、バートンはヴィクトリア湖が水源だとは断定できないと言う。 療養中のバートンに先んじてロンドンに戻ったスピークは、従弟から地理学協会で結果報告を発表するよう勧められる。共同発表を約束していたことから申し出を拒絶するスピークに対し、従弟はバートンが報告書で、ソマリアでのスピークの行動を臆病だと非難していたと吹き込むのだった。
怒りに任せてスピークは、手柄を独り占めするような報告を行い、以後、ナイルの源流調査の指揮を任せられるのだが、湖の周回には失敗し続ける。 一方、探検家としては干されていたバートンだが、妻イザベルとともに幸せな日々を送っていた。しかし、スピークの行動に怒りを隠せないイザベルに促されたバートンは、高名な探検家リビングストンの知遇を得て、ヴィクトリア湖がナイルの水源であるかどうか、地理学協会でスピークとの公開討論会に臨むことになる。 スピークは、報告書に関する従弟の嘘が分かった事で動揺する。そして討論会の前日、狩猟に行ったところで銃の暴発で死んでしまう。演壇でその知らせを受けたバートンは動揺し、その場を立ち去るのだった。 探検家としての名声を取り戻す機会を失い、外交官として任地へ立つ用意をしていたバートンのもとを、スピークの胸像の作成を依頼された彫刻家が訪ねて来て、スピークの顔立ちについて意見を求める。スピークのデスマスクと対面するバートン。かつての友人との悲しい和解だった。
- リチャード・フランシス・バートン:パトリック・バーギン(吹替:津嘉山正種)
- ジョン・ハニング・スピーク:イアン・グレン(吹替:安原義人)
- イザベル・アルンデル:フィオナ・ショウ(吹替:山田栄子)
- ローレンス・オリファント:リチャード・E・グラント(吹替:小川真司)
- ホートン卿:ピーター・ヴォーン(吹替:宮内幸平)
- マブルーキ:デルロイ・リンドー(吹替:池田勝)
- マーチソン卿:ジョン・サヴィデント(吹替:宮川洋一)
- オリファント卿:ジェームズ・ヴィリアーズ(吹替:大宮悌二)
- エドガー・パプワース:ロジャー・リース
- デイヴィッド・リヴィングストン:バーナード・ヒル
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