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有限会社マリゴールド (MARIGOLD Co., Ltd. ) は、東京都品川区にあるアダルトゲーム中心のデジタルコンテンツ制作会社である。「ルネ」や「ネル」など数多くのブランドを持っており、アダルトアニメの制作と販売を担うルネピクチャーズ というブランドもある。
同社は2004年以降、鍵括弧で囲った台詞のような長いサブタイトルを付けた作品を数多く発売している。内容は凌辱系が中心。また、数多くの別ブランドとパートナー契約を結んでおり、スペースプロジェクトとも深い関係にある。「多彩なフォント、サイズの変更も可能」「マウスホイールでのバックログでは、メッセージウィンドウ、声だけでなく絵も巻き戻る」「Hシーンでは効果音が第二のBGMとして流れる」など近年のゲームシステムはかなり優秀である。 2010年8月5日よりPCゲーム用HPをルネソフト、アダルトアニメの販売用HPをルネピクチャーズへ移行させた。
2024年の時点では、ルネソフトが総合的なブランドとして位置づけられている一方、マリンは明るいHに、ルネ TeamBittersは寝取られにそれぞれ特化している[1]。うち後者は、当時バッドエンドの1パターンでしかなかった寝取られに愛好者が存在することがルネ内部で把握されており、ルネの『 喪服妻「許してアナタ…私、弱い未亡人です」』でそのような要素を取り入れたところ評判だったため、専門ブランドとして設立された経緯がある[1]。ただし、寝取られに嫌悪感のあるスタッフが多いことに加え、このジャンルを理解している人が欲しいという考えから、ルネではスタッフィングに際してはこのジャンルでの実績を参考としている[1]。
ルネピクチャーズの城疋砂馬也がアダルトゲーム雑誌「BugBug」とのインタビューで語ったところによると、初期はAICと組んで、「ひまじん」というレーベルで販売を担っており、この当時の主な作品として『そらのいろ、みずのいろ』や『戦乙女ヴァルキリー』があった[2]。その後同社が販売も独立して手掛けるようになったため、ルネも2008年から新たな制作会社と組んで制作から販売まで担うようになった[2]。
同社の主要レーベルである「ばにぃうぉ~か~」から様々なOVAを販売していたものの、ある時から寝取られに拒絶反応を示すユーザが増えたため、2018年に専門レーベル「あんてきぬすっ」を立ち上げ、第1弾として『それでも妻を愛してる2』を発売した[2]。
城疋はこの2レーベルにおいては、原作を忠実に再現するという方針を立てており、それが支持の高さ要因であると「BugBug」とのインタビューの中で分析している[2]。城疋は地上波アニメ以上の質を持つ作品も多いと話しており、「ばにぃうぉ~か~はエロアニメ界のufotable」と言われたこともあったという[2]。この2レーベルは成人向け漫画のアニメ化が多く、その理由の一つは同人漫画は人気があってもボリュームが足りないことが多く、ある程度シリーズ化されていないとOVA化しにくいためである[2]。漫画の場合はコマ同士のつながりをアニメーションで表現できる一方、ゲームの場合はイベントCGの間をテキストと立ち絵でつないでおり、アニメーション監督側の演出がユーザの考える原作の展開と一致しないことも多いためだとしている[2]。また、漫画のアニメ化においては、制作の節目で原作者にチェックしてもらっており、キャスティングについても現場で候補を選定した後、最終的には原作者に確認しているという[2]。城疋はユーザの多くが原作漫画のファンアイテムに近い感じで購入していると分析しており、それもまた原作再現度を高める意識をせざるを得ない理由だとしている[2]。城疋は原作選びの基準として、アニメ化した際に原作の良さを引き出せるか否かを挙げており、人気作でも絵柄が個性的過ぎたり、登場人物が多すぎるなど、アニメ化しづらい作品は外しているという[2]。また、販売サイトで人気の検索ワードも基準の一つであり、たとえばFANZAでは「巨乳」「女子校生」「人妻」が上位に挙がっており、「巨乳」は定番である[2]。
なお、購買層のうちダウンロードやストリーミングは20代が中心である一方、パッケージは40~50代が中心であり、後者は視聴環境がゲーム機やDVDプレイヤーに限られている場合もあるという[2]。このため、FANZAと連携してDL先行配信は行うものの、限定配信はしないとしており、そのような制作依頼があっても現在(2023年時点)は引き受けることはないと城疋は述べている[2]。
公式サイト を参照のこと。
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