川瀬七緒
日本のデザイナー、小説家 ウィキペディアから
経歴
福島県白河市出身[3]。文化服装学院に進学し、服装科デザイン専攻科を卒業した[1]。1991年、服飾デザイン会社に就職し、子供服のデザイナーとなる[1][2]。その後、フリーのデザイナーとして、子供服のデザインを手がけている[2][4]。長らく東京都に在住していたが、結婚を機に神奈川県横浜市に居住する[3]。2007年から小説の執筆に取り組んでいる[1]。2010年には、第20回鮎川哲也賞で『静寂のモラトリアム』が最終候補となった。同年、第56回江戸川乱歩賞で『ヘヴン・ノウズ』が最終候補となった[1]。2011年、2度目の応募で、玖村まゆみの『完盗オンサイト』とともに『よろずのことに気をつけよ』が第57回江戸川乱歩賞を受賞した[1][2]。同コンテストで女性作家のW受賞は史上初である[1]。
2019年、法医昆虫学捜査官シリーズ(講談社)が第五回吉川英治文庫賞の候補となる。
2021年、ヴィンテージガール(講談社)が第四回細谷正充賞受賞。
2022年、ヴィンテージガール(講談社)が第75回推理作家協会賞長編部門の候補となる。
2024年、四日間家族(KADOKAWA)が第一回大人の推理小説大賞(文藝春秋)の候補となる。
人物
デザイナーと作家としての活動を並行して行っているが、デザイナーと作家の共通点について「無から何かを作り出す点、人と違う視点で物事を見る点が、似ている」[3]と語っている。
作品リスト
単行本
法医昆虫学捜査官シリーズ
- 147ヘルツの警鐘(2012年7月 講談社)
- 【改題】法医昆虫学捜査官(2014年8月 講談社文庫)
- シンクロニシティ(2013年4月 講談社/講談社文庫2015年8月)
- 水底の棘(2014年7月 講談社/講談社文庫2016年8月)
- メビウスの守護者(2015年10月 講談社/講談社文庫2017年12月)
- 潮騒のアニマ(2016年10月 講談社/講談社文庫2019年2月)
- 紅のアンデッド(2018年4月 講談社/講談社文庫2020年8月)
- スワロウテイルの消失点(2019年7月 講談社/講談社文庫2021年7月)
賞金稼ぎスリーサム!シリーズ
- 賞金稼ぎスリーサム!(2019年10月 小学館)
- 二重拘束のアリア(2020年7月 小学館)
仕立屋探偵桐ヶ谷京介シリーズ
- ヴィンテージガール 仕立屋探偵 桐ヶ谷京介(2021年2月 講談社)
- クローゼットファイル(2022年7月 講談社)
ノンシリーズ
- よろずのことに気をつけよ(2011年8月 講談社 / 2013年8月 講談社文庫)
- 桃ノ木坂互助会(2014年2月 徳間書店/2016年1月 徳間文庫)
- 女學生奇譚(2016年6月 徳間書店/2019年7月 徳間文庫)
- フォークロアの鍵(2017年5月 講談社/2019年10月 講談社文庫)小説現代連載「おろんくち」より改題
- テーラー伊三郎(2017年12月 KADOKAWA /2020年10月 角川文庫 文庫時「革命テーラー」に改題)
- うらんぼんの夜(2021年6月 朝日新聞出版)
- 四日間家族(2023年3月 角川書店)
- 詐欺師と詐欺師(2024年5月 中央公論新社)
単行本未収録作品
- 殺生リミット(小説現代 2011年12月号)
- 料理教室(小説現代 2014年9月号)
- 鬼神の子(小説現代 2015年9月号)
- KS動物探偵事務所(小説現代 2017年9月号)
- 安全柵(小説現代 2018年9月号)
連載
- おろんくち(小説現代 2015年1月号〜)
- テーラー伊三郎(文芸カドカワ 2016年12月号〜)
- 賞金稼ぎスリーサム!(小学館きらら 2019年2月号〜)
- 仕立屋探偵 桐ヶ谷京介 長編一挙掲載(小説現代 2020年10月号)
- クローゼットファイル(小説現代 2021年8月号〜)
脚注
関連項目
外部リンク
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