山田らの集団

オウム真理教の後継団体であるAlephの金沢支部が分派した宗教団体の通称 ウィキペディアから

山田らの集団(やまだらのしゅうだん)は、オウム真理教の後継団体であるAleph(アレフ)の金沢支部が分派した宗教団体の通称。石川県金沢市を拠点とし、山田美沙子(ヴィサーカー師)を代表者とする[2]。Alephから分派した時期は2014年(平成26年)頃とされる[3]。正式な団体名は不明であり、「山田らの集団」は公安調査庁が定めた便宜上の呼称である[4]

概要 前身, 種類 ...
山田らの集団
前身 Aleph金沢支部ないしオウム真理教
種類 宗教団体
本部 日本 石川県金沢市昌永町13-4[1]
重要人物 山田美沙子
特記事項 「山田らの集団」は公安調査庁による便宜上の呼称。
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概要

公安調査庁によると、「山田らの集団」の成立経緯は以下の通り。

「Aleph」においては、平成25年末頃、麻原の妻・松本明香里及び正悟師・二ノ宮耕一らが、麻原の二男を「Aleph」へ復帰させようとしていたのに対し、麻原の三女・松本麗華らが、これに反対するよう「Aleph」の幹部構成員らに働き掛けたことにより、「Aleph」内に意見対立が生じ、平成27年1月、「Aleph」の幹部構成員であった山田美沙子を中心とする集団(以下『山田らの集団』という。)が、かかる意見対立の結果、「Aleph」とは一定の距離を置いて活動を開始した[5]

なお松本麗華はAlephとの関係を否定しており、公安調査庁に対し幹部認定の取り消しを求めたため[6]、同庁は、松本麗華が役員であるとの主張を、2017年の更新請求で撤回した[7]

公安調査庁は2017年11月、Aleph、ひかりの輪などに加え「山田らの集団」に対しても公安審査委員会団体規制法に基づく観察処分の更新を求めた。同年12月25日には同庁が立入り検査を行っている。また、同庁は3団体ともに、日常的には別個の活動を行っているが、オウムの教義を広め、実現するという共同目的を保持しているとの見解を表明[2][8][9][10]2021年1月6日、観察処分が認められ2024年まで施設への立入り検査が可能となった(3年ごと更新)[11]

麻原への帰依を貫いており、2018年3月には麻原生誕祭を行い「そそそそそそそ尊師、そそそそそそそ尊師、麻原尊師、麻原尊師」と信者らが大声でオウムソングを合唱する様子が報じられた[注釈 1][12]

2020年10月、他の2団体と同様に観察処分の更新が請求され、2021年1月に2024年までの更新が決定された[13]。本決定時には、20名以上の構成員がいることや、麻原に対する絶対的帰依を隠さずに活動していることが発表された[14]

脚注

外部リンク

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