Loading AI tools
ウィキペディアから
尾上 多見太郎(おのえ たみたろう、1892年6月10日 - 1947年3月10日[1])は、日本の俳優である[2][3][4][5][6][7][8][9][10]。本名は川本 眞之助(かわもと しんのすけ)[3][5]とされるが、尾上 民美男(おのえ たみお)[2][4][10]、三雲 康弘(みくも やすひろ)の説もある[6][7][8]。旧芸名は尾上 多見太朗(読み同じ)[5]。新派を経て剣戟映画に転向、日活京都撮影所の悪役俳優として一世を風靡し、後年は松竹下加茂撮影所、松竹京都撮影所の名脇役として活躍した[2]。
1892年(明治25年)6月10日、大阪府大阪市東区今橋(現在の同市中央区)に生まれる[2][3][4][6][7][8][9][10]。『俳優名鑑』(大日本俳優協会)では、生年月日は「明治二十五年五月十五日」(1892年5月15日)である旨が記されている[5]。
1906年(明治39年)、小学校を卒業して第二成美団に加入、大阪府大阪市にあった朝日座で初舞台を踏む[2][4][9][10]。その後、1910年(明治43年)には兵庫県神戸市にあった相生座や、大阪市にあった松島八千代座に出演し、大変な好評を博した[2][4][9][10]。
1925年(大正14年)、満33歳で日活大将軍撮影所に入社[2][6][7][8][9][10]。1929年(昭和4年)に発行された『日本映画俳優名鑑 昭和四年版』(映画世界社)では、1924年(大正13年)7月に日活入社としている[4]。同年10月13日に公開された築山光吉監督映画『義刃』で映画デビューして以来、主に尾上松之助、河部五郎、谷崎十郎主演映画の悪役俳優として頭角を現し、人々から声援を送られるほどの注目を集める[2][9][10]。また、日活の数え歌に「五つとや、いつも悪役ひきうけて、やんやといわれる多見太郎」とも唄われていた[10]。同所もそれを無視できず、1927年(昭和2年)1月14日に公開された辻吉郎監督映画『千葉周作』を始め、10本以上の主演作品を手掛けたが、成功には至らなかった[2][9][10]。翌1928年(昭和8年)5月31日に公開された高橋寿康監督映画『享保惜春賦』で主演を務めたのを最後に同所を退社した[2][6][7][8][9][10]。
1927年(昭和2年)に発行された『キネマの人々』(啓明社)などによれば、京都府京都市上京区大将軍鷹司町(現在の同市北区大将軍南一条町・大将軍東鷹司町・大将軍西鷹司町辺り)に住み、趣味は観劇であり、嗜好物は辛い物、鰻、嫌いな物はお茶漬けである旨が記されている[3][4]。また、「うなぎ」とあだ名され、若い頃は澤村訥子型の猛優ぶりを発揮していたという[2][9][10]。
退社後は舞台に戻ったが、この間にも富国映画社、太秦発声映画の映画に出演している[2][5][6][7][8][9]。また、1935年(昭和10年)からは尾上多見太朗名義で実演活動もしていた[5]が、1938年(昭和13年)に松竹下加茂撮影所へ移籍する[2][6][7][8][9][10]。以降は脇役が殆どであったが、1939年(昭和14年)10月10日に公開された溝口健二監督映画『残菊物語』で関西歌舞伎の名門尾上多見蔵役など、多数の作品に出演した[2][9][10]。
第二次世界大戦終結後も松竹京都撮影所に所属し、脇役出演を続けていたが、1946年(昭和21年)2月28日に公開されたマキノ正博監督映画『粋な風来坊』、同年12月15日に公開された溝口健二監督映画『歌麿をめぐる五人の女』の2本に出演した以降の出演作品が見当たらない[2][9][10]。以後の消息は不明[2][10]、もしくは間も無く病没[9]とされていたが、『演芸新聞』1947年3月11日付にて、去る3月10日に胃癌のため、数え年56歳(満54歳)で死去したと報じられている[1]。
全て製作は日活大将軍撮影所、配給は日活、全てサイレント映画である。
全て製作は日活太秦撮影所、配給は日活、全てサイレント映画である。
特筆以外は全てサイレント映画である。
全て製作は松竹京都撮影所、配給は松竹である。
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Every time you click a link to Wikipedia, Wiktionary or Wikiquote in your browser's search results, it will show the modern Wikiwand interface.
Wikiwand extension is a five stars, simple, with minimum permission required to keep your browsing private, safe and transparent.