小河内岳
長野県大鹿村と静岡県静岡市の境にある山 ウィキペディアから
長野県大鹿村と静岡県静岡市の境にある山 ウィキペディアから
小河内岳(おごうちだけ、こごうちだけ)は長野県下伊那郡大鹿村と静岡県静岡市葵区の境界に位置する赤石山脈(南アルプス)の標高 2,802 m の山である。
南アルプス国立公園内[3]の塩見岳と荒川岳との間にあり、三伏峠の南東に位置する。赤石山脈の主稜線上では比較的里に近く、鳥倉林道を利用すると日帰り登山も可能である。山頂からは荒川岳が南側に馬近くに望め、富士山、北アルプス、中央アルプスを望むことができる。山頂部は森林限界のハイマツ帯の砂礫地でライチョウの生息地となっている。山名は大鹿村側の小渋川の支流「小河内沢」の源流の山であることに由来する[4]。「釜沢岳」の古称もあった。静岡県側の東山腹は特種東海製紙株式会社の井川社有林で、明治から伐採・植林が行われていた[5]。
登山道は、塩川小屋または鳥倉林道から三伏峠を経て小河内岳までを往復するルートが一般的である。また、塩見岳から小河内岳を経由して荒川岳(前岳)へ向かう南アルプスの縦走路上にある。
登山口や稜線上には、山小屋とキャンプ指定地がある[6]。登山シーズン中の一部の期間に有人の営業を行っている。山頂直下東に小河内岳避難小屋があり、期間外は緊急避難用として一部が開放されている。南アルプス国立公園内であり、キャンプ指定地を除き、全山幕営禁止となっている。三伏小屋が三伏峠から北東約 1 km の三伏沢にあったが、2003年度からし尿処理問題のため閉鎖となった。同様に、三伏沢のキャンプ指定地も閉鎖となっている[7]。
赤石山脈南部の主稜線上にある。稜線の西側の急斜面は崩落や風化が進んでいる[4]。小河内岳と高山裏避難小屋の間には、大日影山 (2,573 m) と板屋岳 (2,646 m) がある[2][8]。
山頂は見晴らしが良く、中央アルプス、富士山、塩見岳、荒川岳などの南アルプスの山々が望める。
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