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『天堂家物語』(てんどうけものがたり)は、斎藤けんによる日本の漫画作品。『LaLa DX』(白泉社)にて、2014年9月号[1]から2017年9月号まで掲載された後、『LaLa』(同社)に移籍して2018年2月号から連載中[2]。2022年9月時点で紙と電子を合わせた部数が200万部を突破している[3]。
『LaLa』2018年10月号の付録でドラマCD化[4]、同誌2021年11月号と『LaLa DX』2021年11月号の付録でボイスドラマ化された[5][6]。
舞台は大正。育ての親である「じっちゃん」を病で亡くした、孤独な少女がいた。彼女の願いは、人助けをして死ぬこと。そして空の上でもう一度じっちゃんに会うことだった。そんな彼女はある日、川に身を投げた伯爵令嬢の鳳城蘭を助ける。蘭はいわくつきの天堂家に嫁ぐことを怖れ、自らの命を絶とうとしたのだ。そんな蘭に少女は、自分が蘭になり代わって天堂家へ赴くことを約束し、蘭に逃げて生き延びるようにと伝える。
一方で、跡目争いが起きている天堂家では、家の人間が変死したり、使用人が行方不明になったりとよくない噂が絶えず囁かれていた。そんな天堂家の令息・天堂雅人は、嫁いできた蘭が偽物であることをすぐに見破ってしまう。一度はその罪をとがめ、少女を厳しく叱責しようとするも、その少女が自分の命をかけて人助けをしようとしていることに興味を持つのだった。
やがて少女は新たに「らん」と名乗り、日常は使用人として、時には雅人の婚約者の「鳳城蘭」として、天堂家で新しい暮らしを始める。そしてさまざまな策略、謀略が渦巻く天堂家の跡目争いに巻き込まれていくこととなる。
女子マンガ研究家・小田真琴によると、本作は2021年6月時点で『LaLa』で連載されている漫画作品の中で、本作を「一番のお気に入り」として選んでいる[8]。本作はノワール、ユーモア、アクションなど、複数の要素を見事なバランスで融合させているが、奇跡的に少女漫画として成立している[8]。骨太でありつつ、伏線を回収していく緻密な構成の本作と斎藤のセンスを、小田は「恐るべし」と語っている[8]。
2022年4月、2021年度「白泉社電子書籍大賞」の優秀賞を受賞[9]。
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