大正池 (松本市)
長野県松本市上高地にある池 ウィキペディアから
長野県松本市上高地にある池 ウィキペディアから
大正池(たいしょういけ)は、長野県松本市安曇にある景勝地で国の特別名勝・特別天然記念物に指定されている上高地にある池。
池は、活火山である焼岳が1915年(大正4年)に噴火し、泥流によって梓川が堰き止められて形成された[1]。池にある立ち枯れの木々の景観は、1928年(昭和3年)に「上高地」が史蹟名勝天然紀念物保存法による「名勝及ビ天然紀念物」に指定される際の理由の一つとなった。
大正池は年々、上流から流入する土砂が池底に堆積しているため、浅くなってきている。現在は上高地の観光資源であると同時に、下流に建設された東京電力リニューアブルパワーの水力発電所、霞沢発電所[注釈 1]の調整池としても利用されていることから、年間10,000 - 30,000立方メートルの土砂を東京電力が冬場に浚渫(しゅんせつ)している[2]。浚渫した土砂は、従来、建設資材に利用されていたが、需要が減っており、先々処分方法が問題となると見込まれている。仮に東京電力が浚渫を取りやめた場合、単純計算で7 - 8年もすれば、池は土砂で埋まってしまうものと考えられている[3]。
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