大井川鉄道スロフ1形客車
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大井川鉄道スロフ1形客車(おおいがわてつどうスロフ1がたきゃくしゃ)は、かつて大井川鉄道(現・大井川鐵道)が所有していた井川線用の客車。
中部電力専用鉄道時代に製造された車両である。1953年(昭和28年)に帝國車輛工業で2両が製造され、1954年(昭和29年)年4月に竣工した。来客用として製造され、作業員輸送用のスハフ1形と区別するため、車両称号は一等車扱いで「スロフ」となった。
車体は小窓が7つ並び、乗降用扉は側面向かって右端に折戸が配置されている。両側面とも同じ割付になっているため、点対称の扉配置となる。車内は8人がけのロングシートが通路を挟んで両側にあり、定員は立席なしで16名となっている。全長7,300 mm・全高2,600 mm・車体幅1,830 mm・自重6.5 tという、国鉄の2軸貨車並み[1]の小型車ながら、ボギー車となっている。
定員が少ないため、次第に予備車として使用されるようになり、1990年(平成2年)10月30日付で廃車。廃車後は2両とも新金谷駅前の「プラザロコ」で静態保存されており、車内への立ち入りも可能である。
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