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『夏色ハイスクル★青春白書〜転校初日のオレが幼馴染と再会したら報道部員にされていて激写少年の日々はスクープ大連発でイガイとモテモテなのに何故かマイメモリーはパンツ写真ばっかりという現実と向き合いながら考えるひと夏の島の学園生活と赤裸々な恋の行方。〜』(なついろハイスクルせいしゅんはくしょ てんこうしょにちのオレがおさななじみとさいかいしたらほうどうぶいんにされていてげきしゃしょうねんのひびはスクープだいれんぱつでイガイとモテモテなのになぜかマイメモリーはパンツしゃしんばっかりというげんじつとむきあいながらかんがえるひとなつのしまのがくえんせいかつとせきららなこいのゆくえ)は、ディースリー・パブリッシャーより2015年6月4日に発売されたPlayStation 4、PlayStation 3用ゲームソフト[注 1]。
ジャンル | オープンワールド学園恋愛アドベンチャー |
---|---|
対応機種 |
PlayStation 4 PlayStation 3 |
開発元 | タムソフト |
発売元 | ディースリー・パブリッシャー |
プロデューサー | 岡島信幸 |
ディレクター | 長井康典 |
音楽 |
本山明燮 石村睦 杉山敬佑 森祐貴 川口貴志 |
発売日 | 2015年6月4日 |
対象年齢 | CERO:D(17才以上対象) |
その他 | 初回特典:オリジナル衣装「マイクロビキニ・ゴールデンボール」 |
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ディースリー・パブリッシャーの新規IPによる恋愛アドベンチャーゲーム[1]。本作品の大きな特徴として同ジャンルのゲームとしては珍しい、オープンワールドの体裁が採られている点がある。オープンワールド形式の恋愛アドベンチャーゲームというアイデアは『The Elder Scrolls V: Skyrim』からヒントを得たと、本作のプロデューサーを務める岡島信幸はiNSIDEとのインタビューで語っている[1][注 2]。自由度の高い本作ではあるが、ゲーム内で迷惑行為を行うと周囲のNPCの警戒度が上がるといったペナルティが設けられている。
2023年8月現在、日本一長いタイトルを持つゲームソフトである。すべてがメインタイトルであるが長大なタイトルのため、ゲーム情報サイトなどでは後半を省いた『夏色ハイスクル★青春白書』や、途中で(略)が付くなどの省略表記がなされている[2]。
タイトルの中に「パンツ写真」とあり、オープニングムービー等でも女性のスカートの中を盗撮できるという要素が紹介されているが、ストーリー中にパンツの盗撮を行うシーンは無く、実際に行ってもゲーム的なメリットは一切無い。あくまで可能な要素に留められている。
アメリカのインディーゲーム『Yandere Simulator』に多大な影響を与えており、こちらでは女子生徒のパンツを含む盗撮行為がゲーム進行上メリットのある行為として登場している。
プレイヤーは一日の流れを通して主人公を操作していく。平日の行動時間は放課後のみで、スタート地点も学校一択だが、休日は行動時間が増え、行先も学校と駅前の二つに増える。日没になるか、部室のパソコンか駅から「帰宅」を選択すると一日が終了する。休日の場合は自宅で過ごす形でその日をスキップする事もできる。プレイヤーが一日の行動を終えると、自動的にゲーム内の時間が夜になる。プレイヤーはいつでも主人公のスマートフォンに届いたメールをチェックすることが可能であり、行動を終えて自宅へ帰ってもメールチェックは可能である。ただし、返信期限は受信日が終わるまでであり、メールを読むことで初めて発動するイベントも存在するため注意が必要である。また、送信したメールを後から確認する事は出来ない。
本作はオープンワールド形式のゲームであり、シームレスで繋がった島内を探索し、イベントを発生させたりクエストを受注しながら決められた期間を自由に過ごしていく。一日の始めにはその日にイベントが起こるヒロインのアイコンが表示される。しかし分かるのはイベントの有無だけで、イベントの発生場所や発生時刻、イベントの件数は教えられないため、実際に遭遇しなければいつどこで何のイベントが起こるのかは分からない。また、ミニマップは存在しないため、イベントが起こるか否かはその場所に近付いて初めて分かる。ヒロイン関連以外のイベントやクエストについては完全にノーヒントである。一部のイベントは日を跨いでも繰り越しで受けられるが、殆どはその日のその時間限定。クエストはある程度猶予のあるものが多い。
オープンワールドゲームではあるが、舞台となるフィールドのどこへでも行ける訳ではなく、あくまで移動可能範囲として設定されたエリアのみが探索可能。ファストトラベルにあたる手段も存在しないため、移動は徒歩か自転車のみ。また、画面上では大まかな現時刻を示すアイコンが表示されるだけで、詳しい時刻を知りたければ時計のある部屋に行って直接確認するしかない。
写真撮影はイベント発動中以外ならいつでも可能であるが、主人公のカメラに保存できる写真は100枚までである。写真撮影中にジャンプおよびスライディングを行うか、ジャンプおよびスライディング中にカメラモードに切り替えると「アクセルアクションモード」(AAM)が発動し、ゲーム内の時間の流れが遅くなり、プレイヤーが激写しやすくなる。撮影した写真は一日の終わりにセーブデータとして保存することが可能であるが、保存していない写真は翌日には全て削除される。報道部のパソコンでも写真の保存は可能であり、こちらは一日の終わりを待つ必要はない。
メインキャラや名前付きのNPCを撮影すると、一日の終わりにキャラクター図鑑に登録され、名前やプロフィールを参照できるようになる。夢高生徒はクラス、血液型、部活も表示される。写真を保存する必要はない。写真はそのキャラクターを撮った最新のものと常に入れ替わる。ただし、図鑑に載せられる写真が取れたのかどうかは実際に図鑑を開かなれば分からず、また、名前があっても図鑑に載らないNPCも多数存在する。
恋愛アドベンチャーである通り、ストーリーはヒロイン候補達との恋愛に重きが置かれているが、複数のヒロインと親密になっていると二股イベントが発生して攻略不可になってしまう場合がある。ヒロインとのエンディングを迎えたければ、ある程度日数が進んで以降は攻略対象以外のヒロイン候補とはあまり親しくてはならないという特徴がある。また、目当てのヒロイン以外の好感度を敢えて下げる事も時には必要となる。
ゲームの期間は7月7日から9月28日までの三ヶ月弱。最終日が終わるとエンディングを迎える。エンディングは恋仲になったヒロインに見送られて島を去り、その後の交流が語られるものの他、報道部の面々、クラスメイト達、理事長に見送られる結末もある。
本作はNPCとの交流にも重きが置かれており、特定のNPCに近づくと、"キーワード"コマンドが発生し、ボックスに表示されるキーワードの中から選択してNPCと会話をすることができる。キーワードの種類や数は会話の時期やクエストの受注等により変化する。!マークのついたNPCと会話をするとクエストを受注したことになり、そのNPCとの好感度が変化する。クエスト以外にも、取材同行依頼があり、取材を通じてキャラクターたちとの関係が変化する仕組みになっている。一方、NPCには細かい行動アルゴリズムは無く、イベントや日に応じて常に決められた場所に居座り、稀に居場所が変わったり時間が来れば帰宅する程度である。平日と休日の違いもあまり設定されていないため、休日でも学校には制服姿の生徒が大勢居る[注 3]。
イベントによっては、ヒロインやNPCと行動を共にする「同伴」が発生する事がある。同伴中は相手が主人公に話し掛けてくる。目的地に到達すれば解除されるが、相手との距離が離れ過ぎたりL1ボタンを押す事でも解除される。ただし、途中で解除すると好感度が下がったりイベントが進行不可になると言ったデメリットがある。同伴者は主人公と違ってジャンプが出来ないため、段差や障害物を飛び越えていくと引っ掛かって置き去りになってしまう。ヒロイン候補との同伴中のみ、自転車に一緒に乗る事ができる。
主人公が迷惑行為(例:地面に這いつくばって女性のスカートの中を撮影する、わざと他人にぶつかる、スライディングで人を跳ね飛ばす等)を行うと、周囲の目撃者の警戒を受け、不審者ゲージが上昇する。不審者ゲージは長時間迷惑行為を行ったり多く迷惑行為を行うことにより上昇する一方、迷惑行為をやめると徐々に減少していく仕組みになっている。また、不審者ゲージは主人公の評判により上昇の度合いが異なる。不審者ゲージが最大までたまると、学校内にいた場合はカツアゲ君による強制指導イベントが発生し、学校外にいた場合は、通報を受けた警察官から逃げ回る逃走モードに移行する。逃走モード中は画面内にパトランプが表示され、警察官と一定の距離を保つかある程度逃げることにより逃走モードは解除される。逃走モード中に警察官に捕まった場合は、補導イベントに移行する。強制指導・補導イベントが一定回数にまで達すると、主人公は停学処分となり、外出が不可能となるほか、イベントの発生もなくなる。一度目の停学処分は3日間だが、二度目以降の停学処分は日数が長くなりより厳しい処罰が下される。
主人公の島での評判。クエストをこなすなどで人の役に立つと上昇し、迷惑行為を行うと下降する。一定以上の評判が無ければ開始出来ないイベントも存在する。ただし、評判が高いと全ヒロインの好感度が徐々に上昇するため、エンディングを迎えたいヒロイン以外の好感度下降の必要が生じてくる。
会話イベントの最中、相手の話に割り込むか否かの選択を迫られる事がある。○ボタンを押せばそのまま話が進み、□ボタンを押すと主人公が話を遮って割り込む。それによってその後の会話が変化したり、好感度に影響を及ぼす事がある。
アイテムの売買は全て質屋で行う。逆に言えば質屋以外の店を利用する事は出来ない。
本作には「SIMPLEシリーズ」等過去のD3パブリッシャーのソフト(主に本作と同じタムソフト開発のソフトであるTHE タクシーやTHE 逃走ハイウェイなど)で使われたBGMが収録されており、ゲームを進めるとアクション画面時に任意でBGMを切り替えられるようになる。
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本作の登場人物は全体で300人おり、うち約半数がクエスト保持者である。
メインヒロインを使った着せ替えギャラリーと、ヒロインと一緒に行動できる疑似同伴モード(仮)の2つの機能を実装している。
アバタールームを選択するとキャラクター選択画面が表示される。初期状態で選択できるのは三日月めぐのみ。その他のヒロインについては各シナリオをクリアしてエンディングを迎える事でそれぞれ選択可能となる。ただし、出雲キクについては個別エンディングはあるもののメインヒロインではないため、アバタールームの対象外となっている。
ギャラリー
キャラクターを選択するとまずギャラリーに移動する。ここでは選択したキャラクターのモデルを表示した状態で、着せ替えたり様々なポーズを取ってもらったりしながら、カメラアングルを自由に操作して眺めることができる。起動する日付によって特別なボイスが聞けたりもする。本編中で設定した主人公の誕生日用にお祝いのセリフも用意されている。
画面右にある衣装選択ウインドウで現在選択中の衣装を再度選択すると、パンツのテクスチャだけが変更されるという隠し機能がある。尚、水着の場合はテクスチャ違いのバリエーションに変更される。
またギャラリーで選択したヒロインの衣装は、フリーモードでの当該ヒロインの衣装へも反映される。
「外出する」を選択することで疑似同伴モード(仮)に移行する。
疑似同伴モード(仮)
最初にロケーション選択画面が表示され、選択した場所からスタートできる。 基本的には本編中の同伴モードに準じた挙動だが自転車二人乗り不可、及び同伴解除ボタンがなくなっている。ギャラリー同様にポーズを指定することができるのが最大の違いで、まさにヒロインの写真撮影に特化したモードとなっている。
エンディングを迎えると解禁されるモード。好きなロケーションで作中のキャラクターを自由に配置して撮影できる。キャラクターはメインキャラのみならずモブや動物も含まれ、ポーズも向きも位置も自由自在に変えられる(空中や地中に配置する事も可能)。キャラの服装は直前のデータのものが反映されるため、アバタールームを利用してヒロインの衣装を好きに変えたり、上述の龍玉を使って全キャラ水着姿にして配置する事も出来る。
当初はキャラクターの重ね合わせが可能で、使い方次第では官能的に見える構図を作る事すらも出来たが、アップデートにて「本コンテンツとして意図していない不適切な表現のスクリーンショット画像が流布されていることを制限するため」という理由でPS4版のSHARE機能が停止され[4]、さらに後のアップデートではキャラクター同士を一定以上近付けられなくなる制約が設けられ、セクシャルなポーズも削除された。
2012年に『The Elder Scrolls V: Skyrim』をプレイした岡島は結婚システムが切っ掛けで日本人が好む可愛いキャラクターと恋愛できるゲームを思い付きで同年の夏にタムソフトと相談した。長井はオープンワールドの存在に驚き、タイトル案は「アクションカメラ(仮)」で製作した[5]。
本作の長いタイトルの決まりは岡島の独断で決めた。メインタイトルの由来は「夏だから"夏色"、高校生だから"ハイスクル"、"青春"、プレイヤーが自由に絞っていく意味で"白書"」である[5]。
タイトルの決まりは岡島の判断で決められ、2014年の夏に本作の声優達にタイトル名をコールしたがリテイクは3回だった[5]。
本作は、2015年6月10日版のSony Entertainment Network プレイステーション4のダウンロードランキングに初登場で首位を獲得した[6]。その翌週の6月17日版のダウンロードランキングでは、『幻想の輪舞』に首位を譲る形で7位に陥落した[7]。
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