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前作に続き、ボーカルは姫野達也。バッドフィンガーを意識して作り始め、当初、「風の涙」というタイトルで財津和夫が作詞・作曲をしていた。
しかし詞をダメ出しされてしまい、プロデューサーの新田和長が歌詞をはっぴいえんどのメンバーであった松本隆に依頼した。幻となったオリジナルの「風の涙」は現在に至るまで公表されておらず、音源の有無も不明である。
本作は松本の職業作詞家としてのデビュー曲である。この曲を聞いた作曲家・筒美京平が、松本を自宅に呼び出し「これこそヒット曲と言うんだよ、素晴らしい」と絶賛したのがきっかけで、松本・筒美の黄金コンビが誕生することとなった[1]。
ライブでは頻繁に取り上げられており、チューリップを代表する曲の一つとなっている。また、姫野は1985年のチューリップ脱退後に結成したオールウェイズでも取り上げている(下記参照)。
なお、B面曲は財津がボーカルを務めているが、ライブで姫野がしばしばボーカルを務めているうちに姫野のボーカル曲となった。チューリップとしては第二期まで演奏された(企画アルバム「あぁ、今聴いたらもっと良い!―未発表Tulip80年代Live」Vol.3に83年春のライブ演奏が収録されている)。
2014年に姫野をゲストに迎えて行われたソロツアーで、いつのまにかボーカルの変わった不思議な曲と紹介しつつ、久々に財津がボーカルを務める形で演奏された。
子犬が自然に憧れて都会を出ようとするという物語調の作品である。
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