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地質コンサルタント(ちしつコンサルタント)とは、地質調査業を営む会社の通称、または地質及び土質を専門とする個人の技術者を言う。広義では地盤コンサルタント(じばんコンサルタント)と言われる場合もある。
会社の場合は、「地質調査業」が正式な名称である。地質調査業は登録規定に基づき国土交通省に登録された企業で、「建設事業等に関し、地質構造・基礎地盤・土又は岩の工学的性質などについて、機械器具を用いた調査・計測を行い、その結果を解析・判定し、設計・施工・管理等のために資料の提供を行い、あわせて必要な所見を述べることの請負業又は受託業」を言う。また、地質に関する調査解析まで行う場合は、建設コンサルタント地質部門の登録が必要となる。
日本標準産業分類ではサービス業に分類される。日本建設産業分類では、「サービス業」の「専門サービス業」の「土木建築サービス業」のその他に分類される。
「地質を専門とする個人の技術者」については、上記の地質調査業の業務内容について、その業務を行うことのできる能力を持つ個人のことを指す。
測量や地質調査は、昭和30年代頃まで発注者(官公庁)が研究所などを所有するなどして、自ら行ってきた事業分野とされているが、昭和17年会社創立された日本物理探鉱株式会社のように、鉱山資源探査などの調査会社が戦前や戦中にすでに設立されている場合がある。これは外地での活動を期待されてのことであった。
戦後、GHQが入り初めて現代の土質工学的な見方で基礎を解析する方法が始まると、GHQとの折衝に携わった瀬古新助が昭和21年2月に日本で初めて建設コンサルタント業を専業とする中央開発技術社(現・中央開発)を創設し、印旛沼干拓事業において地質調査を行った。[1]
以後は建設コンサルタントの項にあるとおりの経緯を経て、地質調査に関する民間企業が次々設立されることとなり、外部委託されるようになった。従って、地質調査専門会社もその時期に創立された企業が多い。
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