古閑 章(こが あきら、1956年3月31日 - )は、日本の小説家。日本近代文学研究者。鹿児島純心大学名誉教授。
熊本県生まれ。
1978年3月、熊本大学法文学部卒。1980年3月、熊本大学大学院文学研究科修了。1980年4月、国立鹿児島工業高等専門学校一般科目助手。講師・助教授を経て、2000年4月、鹿児島純心女子大学国際言語文化学部助教授、2003年4月、国際人間学部教授、2019年4月、人間教育学部教授。2014年4月から2021年3月まで、鹿児島純心女子大学国際文化研究センター所長。博士(文学)。専門は、日本近代文学ーーとりわけ、梶井基次郎の文学研究および鹿児島の近代文学。〝読みの共振運動論〟という文学理論。
2020年11月、『古閑章著作集 第1巻 小説1 短篇集 子供の世界』で、日本自費出版ネットワークが主管する第23回日本自費出版文化賞特別賞(小説部門)を受賞。
2023年7月、2019年8月から刊行され始めた『古閑章著作集』全11巻(南方新社)が完結。当初は10巻の予定であったが、文学研究篇が1巻増補されたもの。今後は、小説を書くことに注力すると第10巻の「あとがき」で宣言している。
- 『梶井基次郎研究』(おうふう) 1994年11月
- 『作家論への架橋 - 〝読みの共振運動論〟序説』(日本図書センター) 1997年12月
- 『小説の相貌 - 〝読みの共振運動論〟の試み』(南方新社) 2004年3月
- 『梶井基次郎の文学』(おうふう) 2006年3月
- 『天璋院篤姫と権領司キヲ - 時代を超えた薩摩おごじょ』(南方新社) 2008年6月
- 『子供の世界 - 昭和40年代記』(ジャプラン) 2011年11月
「古閑章著作集」
- 『小説1 短篇集 子供の世界』(南方新社) 2019年8月
- 『小説2 短篇集 蒼い月』(南方新社) 2019年9月
- 『小説3 長篇 青春の相貌』(南方新社) 2019年10月
- 『小説4 短篇集 幼女』(南方新社) 2020年6月
- 『文学評論1 「海音寺潮五郎論」集成』(南方新社) 2020年11月
- 『文学評論2 さつま隼人と薩摩おごじょ』(南方新社) 2021年11月
- 『文学評論3 鹿児島の小説・名作ガイド』(南方新社) 2022年2月
- 『文学研究1 〝読みの共振運動論〟の試み(前篇)』(南方新社) 2022年9月
- 『文学研究2 〝読みの共振運動論〟の試み(後篇)』(南方新社) 2022年9月
- 『文学研究3 梶井基次郎の文学研究(前篇)』(南方新社) 2023年7月
- 『文学研究4 梶井基次郎の文学研究(後篇)』(南方新社) 2023年7月
- 『近代作家研究事典』(近代作家研究事典刊行会編、桜楓社) 1983年6月
- 『熊本の文学』(熊本近代文学研究会編、審美社) 1985年9月
- 『卒論・書くために書くために』(有精堂編集部編、有精堂、近代小説研究必携2) 1988年6月
- 『熊本の文学 第2』(熊本近代文学研究会編、審美社) 1988年11月
- 『吾輩は猫である』(浅野洋, 太田登編、桜楓社、漱石作品論集成1) 1991年3月
- 『鹿児島 文学の舞台』(石田忠彦編、花書院) 1992年2月
- 『明治・大正・昭和作家研究大事典』(作家研究大事典編纂会編、桜楓社) 1992年9月
- 『ふるさと文学館 第53巻 鹿児島』(石田忠彦編、ぎょうせい) 1994年3月
- 『世界人物逸話大事典』(朝倉治彦, 三浦一郎編、角川書店) 1996年2月
- 『熊本の文学 第3』(熊本近代文学研究会編、審美社) 1996年3月
- 『川端文学の世界 3 その深化』(田村充正, 馬場重行, 原善編、勉誠出版) 1999年4月
- 『川端文学の世界 4 その背景』(田村充正, 馬場重行, 原善編、勉誠出版) 1999年5月
- 『〈新しい作品論〉へ、〈新しい教材論 〉へ 3』(田中実, 須貝千里編、右文書院) 1999年6月
- 『図録 特別企画展 生誕100年記念「海音寺潮五郎」展 ~西郷隆盛をライフワークとした作家~』(かごしま近代文学館編、かごしま近代文学館) 2000年10月
- 『文学の力×教材の力 中学校編2年』(田中実, 須貝千里編、教育出版) 2001年6月
- 『図録 生誕100年祭記念特別企画 ~さつまの郷 大口を愛した文豪~ 海音寺潮五郎展』(大口市教育委員会編、大口市教育委員会) 2001年11月
- 『梶井基次郎『檸檬』作品論集』(鈴木貞美編、クレス出版) 2002年9月
- 『生誕90年 没後40年 記念特別企画展 梅崎春生 ~作家の見つめた戦中・戦後~』(かごしま近代文学館編、かごしま近代文学館) 2005年10月
- 『光芒の大正 川内まごころ文学館蔵 山本實彦関係書簡集』(改造社関係資料研究会編、思文閣出版) 2009年2月
- 『円地文子事典』(馬渡憲三郎, 高野良知, 竹内清己, 安田義明編、鼎書房) 2011年4月
- 『現代鹿児島小説大系 第1巻』(相星雅子, 高岡修編、ジャプラン) 2014年4月
- 『現代鹿児島小説大系 第4巻』(相星雅子, 高岡修編、ジャプラン) 2014年5月
- 『赤い鳥事典』(赤い鳥事典編集委員会編、柏書房) 2018年8月
- 『向田邦子文学論』(向田邦子研究会編、新典社) 2018年11月
- 『向田邦子没後40年記念エッセイ集』(向田邦子研究会編) 2022年1月:私家版
- 『鹿児島純心女子大学創立10周年記念誌 純大10年の歩み』(南方新社) 2005年3月
- 『天璋院篤姫』(南方新社、新薩摩学6) 2008年9月
- 『鹿児島の近代文学・散文編』(南方新社、新薩摩学7) 2009年10月
- 『「仕方がない」日本人をめぐって - 近代日本の文学と思想』(南方新社) 2010年9月
- 『もっと知りたい鹿児島』(南方新社、新薩摩学10) 2014年10月
- 『郷愁の文学者 古木鐵太郎作品集・郷土文学篇』(南方新社、新薩摩学11) 2015年9月
- 『鹿児島の食の奥義を探る』(南方新社、新薩摩学12) 2016年9月
- 『旅する世界 浮世絵・民俗・メルヘン・文学・教育・散歩』(南方新社、新薩摩学13) 2018年10月
- 『人口減少社会・鹿児島の教育のゆくえ』(南方新社、新薩摩学14) 2020年3月
- 『古閑章教授退職記念号 - これからの学問のエッジを極める -』(南方新社、新薩摩学15) 2020年8月
- 『海音寺潮五郎物語』(伊佐市教育委員会) 2021年10月
- 森睦彦監修『伝記・評伝 執筆者事典』(日外アソシエーツ)1995年1月
- 『鹿児島県人物・人材情報リスト2007』(日外アソシエーツ編、日外アソシエーツ) 2006年12月
- 「古閑章略歴・職歴・研究業績一覧」(『古閑章教授退職記念号 - これからの学問のエッジを極める -』(南方新社、新薩摩学15) 2020年8月
- 『2020年 第23回 日本自費出版文化賞 誌上表彰式』(NPO法人日本自費出版ネットワーク編、NPO法人日本自費出版ネットワーク(JSN)) 2020年11月
- 『古閑章著作集 全11巻』あとがき(南方新社) 2019年8月 - 2023年7月
- 『古閑章著作集 全11巻』総目次と古閑章著作目録(鹿児島純心大学人間教育学部編『人間教育学部紀要』第30号 2024年3月)