尺貫法の面積の単位 ウィキペディアから

(たん、とも書く)は、尺貫法面積単位。土地の面積に使われる反と、の大きさを表す反とがある。これとは別に6の長さを表す反もある。

土地の面積の単位

概要 たん(たん) 反(段), 系 ...
たん(たん)
反(段)
Thumb
尺貫法
面積
SI ≈ 991.736 m2
定義 1 反 = 300 [1]
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土地の面積(地積)の単位の反(段)は[2]、面積の基本単位である(坪)の倍量単位であり、現在は10(300歩)と定義されている。10反が1となる。

メートル条約加入後の1891年に、度量衡法によりメートルを基準として1尺 = 10 / 33 メートルと定められたので、そこから1反= 991.736平方メートルとなる。この値は10アールに非常に近いので、面積(とりわけ地積)についての日本のメートル法化は、スムーズに行われた。

古代には米1の収穫が上げられる田の面積を1反としていた。よって、土地の条件によって1反の面積は異なることになるが、同じ反数であれば同じくらいの収穫があることになる。米1石は大人1人の1年間の消費量に相当することから、米1石が穫れる面積を単位とするのは自然なことであった。その面積がおおむね360歩であったことから、1反は360歩に固定されるようになった。太閤検地によって1反は300歩に改められ、今日に至る。1反を300歩にしたのは、年貢の増収のためという説もあるが、米の生産効率が上がって300歩程度で1石の収穫が上げられるようになったためとする説もある。

圃場1反あたりの農産物の収穫量を反収(たんしゅう)という。メートル法の今日でも、10アールあたりの米の収穫量のことを『反収』と呼んでいる。

布の大きさの単位

布の大きさの単位の反(この場合は「端」とも書く)は、おおむね一着分の幅・丈の大きさである。「反物(たんもの)」という呼び方はここから来ている。

この反は、古代中国の長さの単位であるに由来するものである。端は2、すなわち20のこととされるが、周代以降は見られない。主に布帛の計量に用いられ、日本に入って「反」とも書かれるようになった。

その大きさは時代や布の材質により異なる。古代には、絹布では幅95分~1尺、長さ2丈8尺~3丈を1反とし、綿布では幅9寸5分、長さ2丈8尺を1反とした(いずれも鯨尺による)。後に、単に一着分の幅・丈として、着物用は幅9寸5分、長さ3丈以上、羽織用の綿布は幅9寸5分、長さ2丈4尺以上、その他は幅9寸5分、長さ2丈以上を標準とした。

脚注

外部リンク

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