利島

東京都、伊豆諸島にある火山島 ウィキペディアから

利島map

利島(としま)は、伊豆諸島に属する日本の有人島である。

概要 利島, 所在地 ...
利島
Thumb
上空から見た利島
所在地 日本東京都
所属諸島 伊豆諸島
座標 北緯34度31分13秒 東経139度16分45秒
面積 4.12 km²
海岸線長 7.7 km
最高標高 507.5 m
最高峰 宮塚山
Thumb
     
プロジェクト 地形
テンプレートを表示
閉じる

地理

Thumb
海上から見た利島の全景。

伊豆七島の一つであり、行政区画東京都利島村に属する。

東京から144km、伊豆大島から南に27kmにある島[1]で「外島」と書かれることもある[2]。面積4.12平方キロメートル[2]、外周7.7キロメートル[1]

伊豆七島では最小の島であり、最高峰の宮塚山(標高507.5メートル)を中心とした円錐形の火山島(複成火山)である[1][2][3]

島の周囲は高さ200メートルの海食崖に囲まれ、良質な港に恵まれずに天候が悪化すると定期船でも通過することがあり、100メートル級の桟橋が完成したのも昭和56年(1981年)のことであった[1][2]

それでも、古くから人が定住していたことが知られ、大石山遺跡ケッサイ山遺跡などの古代集落の跡が確認できる[2]

自然環境

島の全体を豊かな照葉樹林が覆い[2]、特に椿が島の8割を占めていると言われ[1][4]椿油が島の特産品になっている[2]サクユリの栽培も盛んであり、本島に由来する「サクユリシントシマ」という品種も存在する[4]。また、本島産のノコギリクワガタは、伊豆諸島の南部に見られるミヤケノコギリクワガタとは異なり原名亜種とされている[4]

海食崖の南斜面にはオオミズナギドリ生息地がある[1][4]

他の伊豆諸島の島々と同様にミナミハンドウイルカが定着しており、アオウミガメも見られるためにイルカウォッチングやダイビングツアーにおける遭遇率も比較的に高い[4][5]サメなども見られる[4]。また、利島の周囲にもクジラが生息しているが船舶との衝突の危険性もあるため、一帯は航行上の要注意海域の一つとして見なされている[6]

昭和初期にはノネズミによる農業被害が顕著となり、イタチを放獣して退治した記録も残る[7]ニホンイタチは、伊豆諸島においては伊豆大島にのみ在来種として自然分布している[8]

脚注

参考文献

外部リンク

Loading related searches...

Wikiwand - on

Seamless Wikipedia browsing. On steroids.