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水が流出する河川がない湖。流入した水は主に湖面から蒸発によって失われる。 ウィキペディアから
内陸湖(ないりくこ、英: Endorheic lake、Terminal Lake、Sink Lake)は、湖沼の形態の一つ。降雨などで湖沼へ流入する自然河川はあっても、湖沼から流出する自然河川がない「無口湖(むこうこ)」[1]のこと。
乾燥地域の低地や盆地、凹地、火山の火口や河道閉塞などで生じることがある。内陸湖への流域は内陸流域を形成する。このような湖沼からは水はもっぱら湖面から蒸発していく。利水のために人為的に引水が行われることがある。人為的には過度の利水や、埋め立て、自然には乾燥や降雨減少などの環境の変化で縮小・消滅することがある。
日本において湖と海との違いは汽水湖などを除き比較的明瞭だが、世界には生活圏を遥かに凌ぐほど広大で「海」を名に持つ内陸湖があるほどに定義は明確でない。しかし内陸湖には国際海洋法が適用されないため、大きな議論となる例もある。
たとえばカスピ海は、その水面をめぐって沿岸の5か国が主権を争っていたが、2018年の会議で「海」と主張するロシア、アゼルバイジャン、トルクメニスタン、カザフスタンに、「湖」と主張するイランが大きく譲歩して5か国間で領海協定が締結された。カスピ海は「領海」として分割されることになり、20年にもわたった国際紛争が事実上決着した[2]。
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