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日本のテレビニュース番組 ウィキペディアから
『共同テレニュース』(きょうどうテレニュース)は、共同テレビジョンニュース社(現・共同テレビジョン〈共テレ〉)が1958年11月から1967年8月まで制作した一連のテレビニュース番組である。
共同通信社は1956年に、朝日・毎日・読売の三大新聞社と同様に劇場用ニュース映画を制作しようと検討し準備を進めていたが、翌1957年にはテレビ時代を見据えた全国ネットのテレビニュース制作を目指すべく方針を転換した。しかし、共同通信社には、テレビニュースを制作ならびに送出する機能がまったくないため、新会社設立の動きが始まった[1]。
新会社「共同テレビジョンニュース社」は、共同通信、フジテレビ、日本教育テレビ(NETテレビ。現・テレビ朝日)、中部日本新聞社が発起人の主体となり[2]、NHK、電通が協力。これに共同通信加盟の地方紙ならびに地方紙母体のテレビ局が共同出資し、1958年7月28日に発足した[2]。そしてまだ未完成の河田町に制作本部を置き、現像所、試写室などが、フジの社会報道部と部屋を連ねるようになった[2]。しかし、その頃河田町のスタジオは来春の開局を目指した突貫工事の最中で、コンクリートは生乾きであるなど、とても現代人が仕事をする場所ではなかった[2]。
共同テレビジョンニュース社が制作するニュース番組は、出資各社で放送される事となっていた。しかし東京地区では、フジテレビとNETテレビの2社で放送されることとなったため、競合2社が同一ニュース番組を放送するのは、ステーションとしての特色が出ないとの理由により、ほどなくNETテレビが脱退した[注釈 1]。一方、関西テレビでは、開局を来春まで引き延ばせないかというフジからの要望の強く、また内部でも同様の意見があったようだが、最終的には、大阪地区で予備免許を受けた他局より一刻も早くという要望が強く、1958年11月開局に踏み切った[2]。そこで共同テレビジョンニュース社としては、フジの社会報道部と協力して、前述のような悪条件ではあったが、11月1日の関西テレビの試験放送に、初めてニュースを送信した[2]。このようなニュース送りは、12月に開局した東海テレビ放送にも同時に行われた[2]。このほか、11月1日からは中部日本放送(現・CBCテレビ)で放送されている「中日ニュース」を中日映画社に代わって制作することとなり、河田町のフジテレビ社屋よりフイルムを港区元麻布にあったCBC東京支局に搬送し、同支局からマイクロ網にて送り出された[注釈 2]。
1959年3月1日にはフジテレビが開局。翌年からは全国17局において、共同テレニュースの放送が始まった。しかしながら、事実上フジテレビ系列のニュース番組を主体に制作することとなったため、1960年11月14日に共同通信社、静岡新聞社、西日本新聞社が資本を引き上げ撤退し、他の地方局や中日の資本を残しながらも、共同テレビジョンニュース社は正式にフジテレビ傘下となった。その後、1962年7月2日より夕方17時50分~18時に「ホームニュース」を制作し配信する。なお、フジテレビ・関西テレビは産業経済新聞社との資本関係・報道協定があるため、実質的には産経新聞協賛による「サンケイ・ホームニュース」とされていた。この「ホームニュース」は3社ニュースと併せて、当時1局しかない、いわゆるオープンネットの状態だった都道府県を中心とした地方局にネットされ、事実上「4社ニュース」とされていた。
やがて、テレビネットワーク競争が過熱化して、ニュース番組がテレビネットワークの中核となった。この結果、キー局のネットワークニュースを地方系列加盟局が放送すれば事足りる状態となり、フィルム配信で速報性に欠ける共同テレニュースを必要としなくなった[注釈 3]。一方、フジテレビ系列も1966年10月3日にフジニュースネットワーク(FNN)を結成したことで、結局共同テレニュースは「中日ニュース」「ホームニュース」を除いてFNNニュースと統合されることとなった[注釈 4]。これに伴い、共同テレビジョンニュース社は、1967年9月に報道部門をフジテレビに移管してニュース制作から撤退し、社名を共同テレビジョンに改めてテレビ番組製作会社に転向。その後、資本・ニュースネットから撤退した局を中心に、フジ系以外の一般番組の制作受注も開始し、現在に至る。
タイトルは放送する各局で差し替えていた。
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