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1864年(元治元年)、初代麻生東江により舟来屋(ふなこや)として創業。現在も当時の仕込蔵が残っている。この蔵には現存する中で九州最古の鏝絵と屋号が描かれている。しかし、1870年(明治3年)に着工した右田井路(農地用水灌漑工事)に私費を投じたため財産が底をつき、酒造権を一時手放すことになる[1]。
1885年(明治18年)、三代目の麻生観八が酒造免許を取得して舟来屋を再興すると、地元の竜門の滝にちなんで名づけた日本酒「龍門」を発売。後に、観八と杜氏の仲摩鹿太郎の名前からそれぞれ1字ずつを取って「八鹿」と改めた。その後、1949年(昭和24年)には有限会社麻生酒造場、1967年(昭和42年)には八鹿酒造株式会社に組織を変更。この間に「八鹿」は大分を代表する清酒に成長し、今日に至るまで愛されている。
また、長年日本酒を主力製品としてきたが、1980年(昭和55年)には、大分県名産のかぼすを使ったリキュール「かぼすリキュール」を発売。1998年(平成10年)には麦焼酎「銀座のすずめ」を発売し、麦焼酎の製造・販売を本格的に開始している〈麦焼酎自体、は1983年(昭和58年)から発売〉。
永年にわたり、地元テレビ局[2]の夕方および夜の天気予報[3]を提供しており、酒類とは無縁な学生や子どもにも認知度が極めて高い。この天気予報のジングルは南こうせつとかぐや姫[4]が歌っている。
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