佐吉大仏
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佐吉大仏(さきちだいぶつ)は、岐阜県羽島市竹鼻町209にある大仏である。建立者は永田佐吉。別名竹鼻大仏。
佐吉大仏は青銅製の釈迦如来像。高さ4.9m(台座を含む)、周囲8.3m。背部に大仏の胎内に入る扉がある。日本にある大仏で、唯一個人名が付いたものである。
江戸時代、美濃国羽栗郡竹ヶ鼻村(現羽島市)の豪商であり人徳者であった永田佐吉が、年老いた母親と村人の為に1750年(寛延3年)建立。建立のきっかけは、佐吉が旅先で重病にかかり、神仏に念じて治癒したことを母親に話したところ、釈迦如来像を造るのを勧めらたことからという。
製作者は当時武蔵国江戸神田在住の鋳物師、西村和泉守藤原政時。
大仏は22個に分けて鋳造された。そのうち頭部が江戸から船で運搬中に遠州灘で嵐で船が遭難し、沈んでしまった。船主は佐吉に謝罪したが、佐吉は「大仏は海の中から守ってくださるでしょう」と非難せず、再鋳を依頼した。
佐吉の性格上、大仏に自分の名は残さなかったが、地元の人々が佐吉を偲んで、何時しか佐吉大仏と呼ばれるようになったという。佐吉大仏をまつった建物(大佛寺)は1891年(明治24年)の濃尾地震で被災し焼失。その後約70年は屋外のままであったが、1962年(昭和37年)佐吉堂が建てられ、その中に佐吉大仏はまつられている。隣接して大仏児童公園がある。
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