伽耶院
兵庫県三木市にある寺院 ウィキペディアから
兵庫県三木市にある寺院 ウィキペディアから
伽耶院(がやいん)は、兵庫県三木市にある本山修験宗の寺院。山号は大谷山(おおたにさん)。本尊は毘沙門天。山伏の寺として知られる。新西国三十三箇所第26番札所。
寺伝では孝徳天皇の勅願寺として、大化元年(645年)に法道仙人が開基したとされる。以来大谿寺(だいけいじ)と称し、また東一坊(といちぼう)と称した。
法道仙人は天竺(インド)から雲に乗って日本に飛来したとされる伝説的な人物である。現在の兵庫県南部を中心に法道開基伝承をもつ寺院が点在することから、「天竺から飛来」云々はともかく、モデルとなる山岳修行者が存在したことは想定される。法道開基伝承をもつ他の寺院と同様、伽耶院についても草創の正確な時期や経緯については判然としない。
平安時代中期には数十の堂宇と百三十余の坊舎をもち、花山法皇の行幸があったと記されるなど隆盛を極めたが、安土桃山時代の羽柴秀吉の三木合戦において、当山に別所長治方の陣が置かれたことによる兵火により大被害を受け、さらに慶長14年(1609年)の失火も重なり、城塞のような石垣を残して全山を焼失した。現存する堂塔は慶長15年(1610年)以降の諸国大名の寄進によるものである。
延宝9年(1681年)、後西上皇の勅により仏陀伽耶に因む寺号、伽耶院と改めた。
中世以降、聖護院末の修験寺院として勢力をもち、江戸時代には天台系山伏を統率する四院家のひとつとして修験界に威をふるった。現在も10月の体育の日には、各地から多数の山伏が参集し、近畿地方では最大の規模を誇る採燈大護摩が行われている。
なお、入山料は「草ひき十本」となっている。
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Every time you click a link to Wikipedia, Wiktionary or Wikiquote in your browser's search results, it will show the modern Wikiwand interface.
Wikiwand extension is a five stars, simple, with minimum permission required to keep your browsing private, safe and transparent.