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鳥山石燕の画集 ウィキペディアから
『今昔画図続百鬼』(こんじゃくがずぞくひゃっき)は、1779年(安永8年)に刊行された鳥山石燕の妖怪画集。雨・晦・明の上中下3巻構成。
『画図百鬼夜行』の続編にあたり、巻末に掲載されている目録 [1]から「後編」と称されていた作品であると見られる。前作は絵と妖怪の名称のみで構成された作品であったが、本作および以後のシリーズ作品ではそれらに加えて1体1体の妖怪に解説や讃としての文章が添えられていることが特徴である。巻頭は逢魔時、巻末は日の出が描かれており、妖怪たちが動きはじめるたそがれ時と、妖怪たちが姿を消す朝の太陽とを対比させた構成になっている。
『画図百鬼夜行』に較べ、土蜘蛛・酒呑童子・般若・橋姫・長壁姫・鵺(ぬえ)など芸能で広く認知されていた妖怪が多く描かれるようになったほか、陰摩羅鬼・片輪車・骨女などのように『諸国百物語』や『伽婢子』[2]などのような説話集から題材を得たり、魍魎・覚・水虎・野衾などのように『和漢三才図会』に掲載された記事を引用したり参考にするなどして描かれたものもあり、山精や魃など中国の妖怪も含まれている。
いっぽうで、百々目鬼・天井下・大禿などのように典拠が明確ではない妖怪もあり、石燕による創作による部分が多い妖怪では無いかとも考えられている。同様の妖怪は続作(『今昔百鬼拾遺』)にも見受けられる。
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