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中村 雄一(なかむら ゆういち、1978年 - )は、NPO法人なかよし学園プロジェクト理事長を務める。家庭教師のトライプロ講師。駿台フロンティアJr.講師。中学高校の非常勤講師や、教育委員会主催の特別授業などを行い、教育をテーマにしたテレビ番組への出演や、教育ジャーナリストとして発展途上国および戦後間もない国での教育支援を行う。 中高英語科1種、中学社会高校政治経済1種教員免許を持ち、元通信制高校教諭。教育カウンセラーの資格を持つ。2023年よりICCCメンバーとして英国ウィンザー城での国際会議に出席。2024年には国際連合経済社会理事会、ACUNS[1]で講演を行う。
2013年3月に初めてカンボジアを訪れた際、1cmもないチョークで学ぶ子ども達の姿に衝撃を受けた中村は3ヶ月後5歳になる長女を連れて再びカンボジアを訪問。「遠く離れたカンボジアの友達にお下がりを届けよう!」をテーマに、自身が勤務する予備校の廃棄用チョークや、生徒達が使わなくなった文房具、衣類をカンボジアに届けるプロジェクトを始めた[15]。
その後も2015年、2016年とカンボジアに渡り、小学校や孤児院を中心に応援グッズを届ける傍ら、中村自身は現地の子ども達に英語で算数の授業をしたり、プレゼントした新しいノートで一緒に絵を描いたり、日本から持ってきたサッカーボールで遊ぶなど勉強の応援を続けている。
2019年11月にはカンボジアで地雷除去活動を続けるアキ・ラー(Aki Ra)を日本に招き平和講演会を実施。その後も中村はアキ・ラーが地雷を除去した後に建てた学校で支援活動を行っている[16]。
カンボジアプロジェクトに続き2017年8月にアフリカのルワンダを訪れた中村は、歯磨きをしたことがないという村の子ども達に200本の歯ブラシをプレゼントし歯の磨き方を教えた。また、50個の石鹸を各世帯にプレゼントし、体を清潔に保つことで病気を防げると予防医学の大切さを教えて回った。さらに小学校では模範授業を行い、実際に立体を工作して算数を教えたり、世界地図を使って地理を教えるなど中村が日本で実践している「わかる楽しさを伝える教育」をルワンダに広げる活動を行なった。この活動が評価されビュンバ市長と面会し、直接お礼を言われる。2回目の訪問となる2018年3月にはコリス株式会社より提供を受けたフエラムネを使い、また2019年3月には株式会社丸俊提供の鰹節を使って理科の実験を行うなど、ルワンダでの教育活動の普及に尽力している。
中村はこのような活動を通じてSNSやブログで現地の状況や歴史を紹介しており、ルワンダ内戦の悲惨さや、それに伴う貧困の状況を日本の人々に伝えている。そしてカンボジア同様、日本で使わなくなった洋服や文房具などを預かり、現地でプレゼントした様子を写真を通して紹介することで、提供者の目に見える形での国際貢献活動を行なっている。
2019年8月ルワンダの小学校で行なったスポーツフェスティバルにルワンダの国民的歌手Mani Martinが感銘を受け、自身の公式サイトで紹介する[17]。
2021年5月コロナ禍でロックダウンが続くルワンダでは外出時のマスク着用が義務化されるが、貧困地域ではマスクを買えない人々が続出していた。中村はウイルスについての知識を伝える授業を行い、日本で集めた布マスク10000枚をウガンダ・ルワンダ両国の人々に手渡した。この活動に在日ルワンダ大使から感謝状が贈られた[18]。
ルワンダプロジェクトに続き2019年8月にアフリカのコンゴ民主共和国(DRC)を訪れた中村は、元少年兵たちの教育施設で授業を行う。この時、タミヤ模型とコラボして将来エンジニアを目指す元少年兵達に模型で初めての車を製作するという授業を行った。2回目の訪問となる2020年3月にはテレビ朝日系列バラエティ番組「アメトーーク 」とコラボし、お笑い芸人の売れ残りグッズを使った授業を行った。
2021年1月感染爆発が懸念されるコンゴ民主共和国北キヴ州ゴマにおいて授業を行い、ウイルスとは何か?どうやって防ぐのか?を少年兵更生施設、孤児院、女性支援施設で説明した。このプロジェクトは日本でも大きな反響を集め、NHK「首都圏ニュース」「おはよう日本」で紹介された他、桐生タイムス、繊維ニュース、毎日新聞、東京新聞各紙で紹介された[12][19]。
2022年4月火山被災地の子供達にスポーツ教育を行なった中村。大阪府のバドミントンメーカーコンポジットテクノ社とコラボし、スポーツが難しい溶岩地帯で「空」を使ったバドミントンを行うプロジェクトを実施、被災地の子供達を喜ばせた。また井村屋株式会社の非常食えいようかんを使った防災授業は現地の人々から高い評価を得た。(食品新聞2022年5月11日)再度北キヴ州知事と面会した中村は数年にわたる現地での活動と火山災害における支援活動を評価され、感謝の意を伝えられると共に北キヴ州親善大使に就任した。(スポーツ産業新報2022年5月1日号)
「感染爆発が懸念される友達を応援する」を掲げて2021年1月から活動を始めた「なかよしマスクプロジェクト」2021年4月にウガンダのルワムワンジャ難民キャンプを訪れた中村は、難民たちにウイルスの対策授業を行い日本で寄付を募った約3000枚のマスクをプレゼントした[19]。
2021年5月22日に噴火したコンゴ民主共和国ニーラゴンゴ火山災害において、現地スタッフから一報を受けた中村は日本で募金活動を開始。「コンゴ火山被害なかよし募金」として被災後3週間の間約200万円の寄付を集め現地に義援金として送金し、被災者の水と食料、毛布の配布を行った。(繊維ニュース2021年9月7日朝刊)
また、同年8月に現地入りして災害支援活動を行った中村は北キヴ州ゴマに「なかよし防災学校」を設立。同学校の設立にあたっては日本で火山災害の経験を持つ長崎県島原市、雲仙岳災害記念館(がまだすドーム)、鹿児島県鹿児島市、京都大学防災研究所の協力を得て、日本の災害の取り組みを現地で紹介。雲仙岳災害記念館館長の杉本伸一氏は同学校に「普賢岳の災害の体験を共有し、皆さんが安心して暮らせるよう応援します」とのメッセージを送った。
中村はなかよし防災学校校長として島原、鹿児島両市で行っている防災の授業を現地で行った。この取り組みは火山災害対策を行う鹿児島市、島原市でも大きく取り上げられ、南日本新聞、テレビ長崎で報道された[20][21][22]。
2022年4月には同校に東日本大震災の教訓を伝え、防災教育を行う「10+1プロジェクト」を実施。日本が2011年の東日本大震災とどのように向き合い乗り越えているのかを、東北被災地福島、宮城、岩手3県の自治体、南三陸町の佐良スタジオから提供を受けた写真を使い展示した。「before, after, and "now"」と題された写真は震災前の日本の姿が一瞬で壊れる様子と、その後10年で再び立ちあがろうとする日本の姿を紹介、火山災害から1年を迎える現地の人々に勇気を与えた。
2024年6月、中村が3年にわたってSDGsスーパーバイザーを務める兵庫県加古川市立両荘みらい学園を中心に日本各地の学校、塾から集めた教科書、絵本を東ティモールへ届けて図書館を設立する、なかよし図書館プロジェクトが始まった[23]。 同プロジェクトは現地の情報やニーズを中村が講演会で生徒たちに伝え、生徒会を中心に「相手が必要としているもの」を考え、国際NGOと共同して活動を行うSDGsプロジェクトとして加古川市教育委員会他、複数の学校、塾等教育機関連携の下行われた。
同年7月中村は東ティモールに渡航し、小学校を始めとする教育機関、シャナナライブラリ、日本語学校等に集めた本を持参し図書館を設立した。現地では教育機関が不足しており、日本からの教材は現地学習者にとって大きな喜びとなった他、プロジェクトに参加した日本人生徒達の国際貢献活動として大きな教育効果を持った。
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