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世界気候計画(せかいきこうけいかく, World Climate Programme, WCP)とは、世界気象機関(WMO)が中心となって、気候変動に関係する学術研究や調査を推進するために立案・実施されている国際的な計画。
1979年2月の世界気候会議により大枠が決定し、同年5月のWMO総会決議での承認などを経て、実効性のある計画となった。
WMOのほか、国連環境計画(UNEP)、国際連合教育科学文化機関(UNESCO)、国際科学会議(ICSU)が主体となって立案・実施された。
世界気候計画(WCP)は世界気象機関(WMO)の活動の一つで、以下の4つの副計画からなる[1]。
World Climate Data and Monitoring Programme, WCDMP
気候に関するデータベースの作成や、それを用いた研究成果の提供を行う計画であり、他の3つの計画を全体的にカバーする位置づけにある。
World Climate Applications and Services Programme, WCASP
世界気候利用計画(World Climate Application Program, WCAP)から発展・名称変更。気候や気候変動に関する科学的情報を提供することによって、持続可能な社会に向けた活動を支援する計画。
World Climate Impact Assessment and Response Strategies Program, WCIRP
WMO、UNEP、国際連合食糧農業機関(FAO)、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)、気候変動枠組条約(UNFCCC)事務局が後援・運営している、気候変動により発生する影響の評価や評価方法の検証、それに対する政策の検討、温室効果ガスの排出源や吸収源の目録作成支援、気候変動に関する政府・一般市民への情報提供強化などを行う計画である。世界気候影響調査計画(World Climate Influence Investigation Program, WCIP)から発展し名称変更。
WMO、ICSU、UNESCOの政府間海洋学委員会(IOC)が後援(資金・人員などを提供)している。大気、海洋、陸上、雪氷などの気候系の各要素の研究、それらの相互関係の研究を通して、気候のプロセスやシステムを解明し、気候変動への人為的関与の詳細を明らかにし、影響予測を行う計画である。
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