三柱神社(みはしらじんじゃ)は、福岡県柳川市三橋町にある神社。柳河藩初代藩主の立花宗茂、その妻の誾千代及び岳父の戸次道雪の三柱を祀り、柳川城からは鬼門の位置に鎮座している。
概要
三柱神社の創建前、立花宗茂・誾千代夫妻の霊は柳川城の北に位置する日吉神社の近隣にあった「唯一宮」にて祀られていた[1]。一方、戸次道雪の霊は1783年(天明3年)に神号「梅岳霊神」が贈られたことを機に、柳川城三の丸にあった長久寺の境内に「梅岳宮」を建立して祀られるようになった[1]。1820年(文政3年)には、宗茂に「松陰霊神」、誾千代に「瑞玉霊神」の神号もそれぞれ贈られ、1823年(文政6年)に宗茂・誾千代の二柱は梅岳宮に合祀された[1]。しかし、梅岳宮は三柱を祀るには狭小だったことから[1]、1826年(文政9年)に柳河藩9代藩主の立花鑑賢によって、梅岳宮を現在地に遷座する形で三柱神社が創建された[2]。1875年(明治8年)には県社となる[2]。
楼門は日光東照宮陽明門、廻廊は厳島神社を模して建造されたほか、欄干橋の擬宝珠は柳川城の橋から移したとされており、水郷柳河を代表する建造物であった[3]。しかし2005年(平成17年)に多くの建物や神輿などが放火により焼失してしまったため[4]、現在復興が進められている[5]。
境内一帯は「高畑公園」として整備されており、春は桜の名所として賑わう[3]。また毎年10月には秋季大祭「おにぎえ」が開催される[6]。
文化財
- 福岡県指定無形民俗文化財
- どろつくどん - 1966年(昭和41年)指定[1]。「おにぎえ」の中日に行われる神幸行列の先頭を行く山車で、「どろつくどん」は囃子の音に由来する呼び名である[1]。山車の上で「道ばやし」「参道ばやし」「神楽ばやし」の3種の囃子と舞を披露しながら、三柱神社、日吉神社および八剣神社を巡回する[7]。1826年の遷宮式にて、外町(現・保加町)の人であった北川新十郎や弥永久右エ門などが、江戸神田明神の葛西囃子と京都祇園祭の山鉾を参考に考案、奉納したところ、好評だったことから定着した[1][7]。現在、山車は保加町、蟹町、京町三丁目、上町の各町が所有する4基と、1997年(平成9年)に結成された「飛龍どろつくどんの会」が所有する1基が存在する[7]。
利用情報
- 所在地
- 福岡県柳川市三橋町高畑323-1
- 拝観料
- 無料
- 拝観時間
- 自由
交通アクセス
- 西鉄天神大牟田線西鉄柳川駅より徒歩6分(約480m)。
- マイカーの場合、九州自動車道みやま柳川インターチェンジより約20分(約10km)。
- 駐車場あり
ギャラリー
- 欄干橋
- 欄干橋の北側にある三柱神社の鳥居
- 表参道
- 境内・池
- 拝殿
- 本殿と境内の木々
- 神木の「梛」(ナギ)
- 柳川護國神社
脚注
外部リンク
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