一卡通
台湾のICカード ウィキペディアから
一卡通(イーカートン、英語: iPASS、アイパス)は台湾で使用されている非接触型ICカードである。発行は一卡通票証公司が行っている。名称は「一卡在手,讓你四通八達」(1枚のカード(=卡)を持てば、四通八達に行動できる)というキャッチコピーにちなんでいる。
概要
2007年12月に高雄捷運公司が発行開始、2008年4月7日に高雄捷運紅線開通とともに正式に運用開始した。台湾での他の電子マネー(IC乗車カード)と同じく、センサーはRFID技術(NXPセミコンダクターズ社によるMifare技術)を使用している。2014年2月13日に一卡通公司が発足後、高雄捷運公司からカード業務を引き継ぎ、交通機関以外での小額決済や、南部を中心とした自治体での市民カード、学生証、図書館での貸出証にも役割を拡大している。現存する台湾の4大電子マネー(IC乗車カード)のうち、発行枚数は3番手であるが、近年急速に勢力を伸ばし、2016年8月に1,000万枚を突破している。 台湾のバス、旗津-鼓山間などの連絡船でも使用できる。購入およびチャージ(入金)は、高雄捷運各駅窓口や台湾のファミリーマート・ハイ・ライフ・セブンイレブン・サークルK(OK便利店)で可能、また各駅構内設置の乗車券販売機でも、チャージは可能である。 使用期限は基本的に10年位に設定されている。そのため、最終チャージ日より10年以内に一度はチャージを行うように呼びかけている。
→他ブランドのICカードとの相違点・比較などはについては「台湾の電子マネー一覧」を参照
主な種類
- 普通卡:外国人旅行者も入手・使用できる無記名式と学生専用の記名式もある。
- 通勤卡:高雄捷運のほか、中南部のバス事業者が発行している。通常のIC割引よりもさらに割引率が高い
- 認同卡:30日間有効の記名式学生IC定期券の通学版と無記名式も可能な通勤版がある。→「高雄捷運 § 運賃」も参照
- 聯名卡:金融機関発行のクレジットカード紐付けタイプで記名式。
- 市民卡:高齢者・障害者への福祉割引が適用される記名式。
- 特製卡:自社キャラクターの魔法少女小帕、親会社捷運公司の公式キャラクターである高捷少女のほか日本のアニメキャラクター、アメリカの映像作品のキャラクターなど多彩なデザインだけでなく、キーホルダー型、ストラップ型、伸縮ワイヤー型、リストバンド型など形状も豊富である。
- QR型:2018年9月3日にLINE Pay一卡通を正式開放。公共交通機関はこの時点では高雄捷運のみ対応[1]
購入
チャージ
- 台鉄各駅窓口(紙幣のみ、即ち100元単位)
- 台北捷運各駅(紙幣、硬貨とも)
- 高雄捷運各駅(紙幣、硬貨とも)
- 桃園捷運各駅(紙幣、硬貨とも)
- 台中捷運各駅(紙幣、硬貨とも)
- 各大手コンビニ(紙幣、硬貨とも)
- 各地の一卡通服務中心
利用
要約
視点
2025年4月現在
- 使用範囲も参照
- 太字は一卡通のみの特典
鉄道

- 高雄捷運 ライトレール含む全線
- 台北捷運 全線[3]
- 台北・新北の市内バスと双方向で乗り継ぐ場合は割引
- 一律20%割引は2020年1月末で廃止、月間利用総額に応じたキャッシュバック制に移行[4]。
- 台湾鉄路管理局 全線[5]
- 台鉄の同区間は太魯閣号・普悠瑪号や観光列車、団体列車等の一部台鉄が指定する列車を除いて、特急に相当する自強号に乗車する場合、70kmまでの乗車であれば区間車(通勤電車)の運賃で立席乗車が可能となる(71km以上の場合は超過分に対して自強号の運賃を適用)。莒光号、区間車の場合は距離に関係なく区間車(通勤電車)運賃となる。
- 但し、誤って乗車した場合は下車駅で正規運賃を現金で支払わなければならない。太魯閣号、普悠瑪号の場合は罰金も科される。
- 基本的に自強号、莒光号、そして区間車と同じ料率の復興号も全車座席指定席列車のため、IC乗車の場合は空席があれば着席可能だが、あくまで自願無座(立席)扱いであるため座位票(座席指定券)所持者が優先となる。
バス
市轄・県轄バス
- 澎湖県を除く全国の市区公車
- 基隆市公車
- 台北聯営公車 - 台北捷運との乗継時は割引適用。
- 新北市区公車 - 同上
- 桃園市市区公車
- 新竹市公車
- 新竹県市区公車
- 台中市市区公車 - 10kmまで無賃、上限60元。
- 南投県市区公車
- 彰化県公車
- 嘉義市公車
- 嘉義県市区公車(嘉義BRT含む)
- 雲林県市区公車
- 大台南公車 - 市内幹支線バス(緑、藍、棕、橘、黄、紅)は8kmまで無賃。台鉄との乗継、2時間以内のバス同士の乗継は9元割引。台南市民カード所持者のみ88/89系統半額
- 高雄市公車 -
同一日の3段目(1段は8km)からは無料、捷運や市内他路線との乗継時は3元割引[2]。2017年12月~2018年2月まで1段目から無料 - 屏東県市区公車
- 宜蘭県市区公車 - 指定路線は無賃
- 花蓮県市区公車
- 台東県市区公車
- 馬祖公車
- 金門県轄公車
公路客運(市外・長距離バス)
一般公路客運(市外バス)
- 皇家客運、豪泰客運を除く全事業者(一部利用できない国道客運系統がある)。
- 高雄エリア管内(高雄市公車のうち旧高雄県轄公車だった現在も4桁系統のもの) - 12元割引、上限は60元
国道公路客運(高速バス)
- 高速バスの大半
- 全国の観光路線バスの大半(台湾好行)
連絡船
- 鼓山(西子湾)⇔旗津、前鎮⇔中洲(旗津区) - 普通卡は2割引、学生卡は2.5割引
- 愛河太陽能船
レンタサイクル
ガソリンスタンド
- 全店
駐車場
電子マネーでの利用
通信
コンビニエンスストア
小売店
娯楽
ショッピングモール
観光地
医療機関
ホテル
脚注
関連項目
外部リンク
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