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「ロックン・ロール・ニガー」(Rock N Roll Nigger)は、パティ・スミス・グループが1978年に発表した楽曲。蔑称の「Nigger」がタイトルで使われるとともに、繰り返し歌われるため、本作品は常に論争を呼んでいる。2022年10月には、カバー・バージョンを除いて、すべてのストリーミングサービスから配信が停止された[2]。
「ロックン・ロール・ニガー」 | |||||||
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パティ・スミス・グループの楽曲 | |||||||
収録アルバム | 『イースター』 | ||||||
リリース | 1978年3月3日 | ||||||
録音 | ニューヨーク、レコード・プラント・スタジオ ニュージャージー州ウェスト・オレンジ、ザ・ハウス・オブ・ミュージック[1] | ||||||
ジャンル | ロック | ||||||
時間 | 3分13秒 | ||||||
レーベル | アリスタ・レコード | ||||||
作詞者 | パティ・スミス、レニー・ケイ | ||||||
作曲者 | パティ・スミス、レニー・ケイ | ||||||
プロデュース | ジミー・アイオヴィーン | ||||||
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パティ・スミスとグループのギタリストのレニー・ケイによって書かれた。スミスは「ニガー」を反抗的で名誉なアウトサイダーの意味でしばしば使っており、本作品においては自己と同一視している[3]。スティーヴン・ダンカムとマックスウェル・トレンブレイは共著『White Riot: Punk Rock and the Politics of Race』の中で、スミスはノーマン・メイラーのエッセイ『The White Negro』の流儀を引き継いでいるのだと述べている。「スミスは自分が所属している文化は決して許されるものではなく、白人文化が他の文化に課した抑圧をなんとしても取り除かなくはならないと考えていた。その思いを表現するために黒人の文化を借用した」と二人は書き記した[4]。
「社会の外側で彼らが私を待っている/社会の外側こそが私がいたい場所」と歌った後、レニー!とスミスは叫び、続いて歌詞の数節をレニー・レイが歌う。
ブルース・スプリングスティーンの『明日なき暴走』と『闇に吠える街』のエンジニアを務めたジミー・アイオヴィーンをプロデューサーに迎え、ニューヨークのレコード・プラント・スタジオとニュージャージー州ウェスト・オレンジのザ・ハウス・オブ・ミュージックで3枚目のアルバム『イースター』の制作が行われた。本作品もこのときに録音された。
『イースター』は1978年3月3日に発売された。「ロックン・ロール・ニガー」は、ライブ会場を模したところで詩を朗読し、しゃべり続けるアルバム5曲目の「ベイブローグ」から雪崩打つようにして入る。
発売当初から猛烈な抗議があったと言われている。主要なラジオ局では一切かからず[4]、ライブでは人気のあった曲であったが、シングルには当然選ばれなかった。アルバムからはスプリングスティーンと共作した「ビコーズ・ザ・ナイト」がシングルカットされ、全英シングルチャートで5位、Billboard Hot 100で13位を記録し、大きなヒットとなった。
1994年の映画『ナチュラル・ボーン・キラーズ』のサウンドトラックに、音楽プロデューサーのフラッドによるリミックス・バージョンが収録された。
食事をしながら、二人でずいぶん話をして、僕が『ロックンロール・ニガー』が好きだと言ったら、笑って、あれは歌詞がずいぶん問題になって(ニガーという言葉を使っている)、いろんなところで放送禁止になった。でもがんばって歌っていたんだけど、あるときステージで歌っていたら、目の前の席にジェームズ・ブラウンがむずかしい顔をして座っていて、「あれはびびったよ」ということでした。
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