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パティ・スミス・グループのアルバム ウィキペディアから
『イースター』(Easter) は、アメリカ合衆国のシンガーソングライター、パティ・スミスが1978年に「パティ・スミス・グループ」名義で発表したスタジオ・アルバム。スミスのアルバムとしては通算3作目に当たる。
スミスは1977年1月、ボブ・シーガーのオープニングアクトとして出演したタンパ公演でステージから転落し、頚椎などの骨折に加えて頭を22針縫うほどの重傷を負った[8]。そして、スミスは敢えて厳しい理学療法を受け、復活祭の日曜日までに回復することを心に誓って、その頃に「イースター」と題された詩を書いた[8]。
本作のレコーディングは1977年11月に開始され、ブルース・スプリングスティーンのアルバムでレコーディング・エンジニアを務めたジミー・アイオヴィーンがプロデューサーに起用された[8]。そして、その縁からアイオヴィーンはスミスに、スプリングスティーンの未発表曲を取り上げることを進言し、スミスは当初乗り気でなかったが、最終的には「ビコーズ・ザ・ナイト」を取り上げた[8]。なお、スミス自身は当初、「ロックン・ロール・ニガー」をタイトル曲および第1弾シングルにしようと考えていた[8]。
スミスの腋毛が露出したジャケット写真はリン・ゴールドスミスが撮影したが、レーベル側は腋毛を修正するよう要求したという[8]。
リマスターCDボーナス・トラックの「ゴッドスピード」は、シングル「ビコーズ・ザ・ナイト」のB面曲で、当時のシングルでは「God Speed」と表記されていた[9]。
スミスは本作でセールス的に大きな成功を収めた。母国アメリカのBillboard 200では20位に達して自身初の全米トップ40アルバムとなり[4]、シングル「ビコーズ・ザ・ナイト」はBillboard Hot 100で13位を記録した[8][10]。イギリスではスミス初の全英アルバムチャート入りを果たし、14週トップ100入りして最高16位を記録し[3]、全英シングルチャートでは「ビコーズ・ザ・ナイト」が5位、「プリヴィレッジ」が72位に達した[11]。
ノルウェーのアルバム・チャートでは10週連続でトップ20入りし、最高10位を記録した[2]。ニュージーランドのアルバム・チャートでは初登場20位となり、6週連続でトップ40入りした[5]。
William Ruhlmannはオールミュージックにおいて5点満点中4.5点を付け、「当時としてはスミスの作品の中でも特に売れ線のサウンド」としつつも、最終的には「スミスが芸術性と商業主義の間で最良の折り合いをつけた作品」と評している[12]。
『ヴィレッジ・ヴォイス』誌の企画「Pazz & Jop」における1978年の最優秀アルバムでは14位となった[13]。『ペースト』誌の2018年の企画「1978年のベスト・アルバム」では22位[14]。また、『NME』誌が2013年に選出した「The 500 Greatest Albums of All Time」では435位にランク・イン[15]。
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