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ルーマニア民俗舞曲(ルーマニアみんぞくぶきょく、Sz.56)は、バルトーク・ベーラが1915年に作曲した6曲からなるピアノの小品の組曲である。1917年、自身の手により小管弦楽に編曲(Sz.68)された。バルトークの最もよきルーマニアの友人であり、また最も民謡採集に協力した人物であるイオン・ブシツィアに献呈された。
音楽・音声外部リンク | |
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ルーマニア民俗舞曲 | |
ピアノ版(Sz.56) - アンドラーシュ・シフ(ピアノ)、Universal Music提供のYouTubeアートトラック。 | |
管弦楽版(Sz.68) - アンタル・ドラティ指揮ミネアポリス交響楽団、Universal Music提供のYouTubeアートトラック。 | |
ゾルターンによるヴァイオリンとピアノ版 - アン・アキコ・マイヤース(ヴァイオリン)、ウェンディ・チェン(ピアノ)、ヴァイオリン奏者自身の公式YouTubeチャンネル。 |
当時ハンガリー王国の一部であったトランシルヴァニア各地の民謡を題材にしたもの。民謡であるため全体的に旋法的であり、民俗的な音楽の原型を保った民謡編曲作品の一つであるが、その他の編曲作品と同じように、独特な和声(とはいえ、耳にはなじみやすい)を用いており、民謡というありふれた素材に新たな生命が与えられている。技巧的な面もあると同時に、演奏においては楽譜には表記されていない民俗音楽的な情緒が求められ音楽的要求は高い。
その親しみやすい旋律と手ごろな長さから彼の小品の中では人気が高く、コンサートにはしばしば取り上げられる。ピアニストだったバルトーク自身もコンサートの際にはよく演奏していた。
原曲の民族音楽的な要素をより強く感じさせる彼自身の編曲も、今では小オーケストラのためのレパートリーの一つとして定着している。他にも、ハンガリー弦楽四重奏団の主宰者でバルトークと親しかったヴァイオリニストのセーケイ・ゾルターンによるヴァイオリンとピアノによる編曲版(1926年)、アーサー・ウィルナーによる弦楽合奏版、管楽アンサンブル版などが存在する。
7つの舞曲の旋律を用いて6つの部分で構成されている。なお、ウニヴェルザール出版社から出版されている楽譜では、ルーマニア語で舞曲名が記されている。
ピアノ版第6曲の脚注による演奏時間4分15秒は、すべての曲の合計である3分49秒とは一致しないが、恐らく曲の間を含めてのものであろう。ちなみに、バルトーク自身による録音も存在するが、演奏時間は4分47秒である。
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