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ルリマダラ属(ルリマダラぞく、Euploea)は、タテハチョウ科マダラチョウ亜科の属の1つである。
この属の種は一般的に翅の色が濃くかなり黒っぽいので、英語名crows(カラス)と呼ばれる。いくつかの種では前翅表面に青や紫の光沢を持つ。
東南アジアを中心にインドからメラネシアにかけて約60種が分布する。日本にはかつては迷チョウとして、台湾などから稀に飛来する程度だったが、1980年代にツマムラサキマダラ台湾亜種が八重山諸島に定着して以降、次第に分布を北へ広げ、2000年前後には奄美大島にまで定着するようになった。また八重山諸島では、マルバネルリマダラなども頻繁に記録されるようになった[1]。
ツマムラサキマダラが琉球列島を北上するまでは、この属の分布の北限だった台湾では、ルリマダラ、ホリシャルリマダラ、マルバネルリマダラ、ツマムラサキマダラの4種が晩秋になると島の南部に集まって来て数千〜数万個体からなる集団で越冬することが知られている[2]。台湾にはかつてはもう1種オオムラサキマダラの台湾亜種が分布していたが、生息地であった低地林が開発により破壊され1960年代に絶滅した。
マダラチョウ亜科の蝶は、幼虫時にmilkweedsや他の有毒植物を食べるため有毒である。捕食者にそれらを食べるのを警告するために警告色に着色されており、成虫の蝶は、毒性がないか毒性が少ない無関係な種によってしばしば模倣される。
アルファベット順に記載。[3]
和名は徳重, 森 & 福崎 (2021)による。
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