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モロッコでは現在、中央ヨーロッパ時間(CET、UTC+1)が標準時に採用されている[1]。過去には夏時間が採用されていた期間もあったが、現在は実施されていない。
黒 | UTC-1: | (CVT)- カーボベルデ時間 | |
緑 | UTC+0: | (WET)- 西ヨーロッパ時間 | (GMT)- グリニッジ標準時 |
青 | UTC+1: | (CET)- 中央ヨーロッパ時間 | (WAT)- 西アフリカ時間 |
(WEST)- 西ヨーロッパ夏時間 | |||
赤 | UTC+2: | (CAT)- 中央アフリカ時間 | (EET)- 東ヨーロッパ時間 |
(SAST)- 南アフリカ標準時 | (WAST)- 西アフリカ夏時間 | ||
黄 | UTC+3: | (EEST)- 東ヨーロッパ夏時間 | (EAT)- 東アフリカ時間 |
灰 | UTC+4: | (MUT)- モーリシャス時間 | (SCT)- セーシェル時間 |
モロッコでは長年西ヨーロッパ時間(WET、UTC+0)が採用されてきた。1970年代には夏時間として西ヨーロッパ夏時間(WEST、UTC+1)が使用されたこともある。1984年に標準時は中央ヨーロッパ時間(CET、UTC+1)に変更されたが、1986年にはWETに戻されている[1]。
2008年に夏時間が暫定的に再開され[2]、2008年は6月1日から9月1日まで、2009年は6月1日から8月21日まで、2010年は5月2日から8月8日まで、2011年は4月2日から7月31日まで、それぞれWESTが使用された。いずれの年の夏時間も、その終了日はラマダーン期間の開始直前である。
2012年3月に夏時間は恒久的に採用され、期間は4月最終日曜日から9月最終日曜日とすること、ラマダーン期間中は夏時間を適用しないことが定められた[3]。このため、モロッコは1年に4度の時間の変更が行われる国となった。2013年9月には開始と終了がそれぞれ3月最終日曜日と10月最終日曜日と変更され[4]、ヨーロッパの夏時間のスケジュールと合わせられた。
2018年10月、モロッコ政府は夏時間を廃止しCET(UTC+1)の通年使用に移行することを発表した[5]。しかし、ラマダーン期間に時計が1時間戻される慣例は残されたため、世界的に見ても珍しい「逆夏時間」とでも呼ぶべき状態となっている[6]。
tz databaseのzone.tabには、モロッコの標準時が1つ含まれている。
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