ムーセ旧居
兵庫県朝来市にある洋館 ウィキペディアから
ムーセ旧居(ムーセきゅうきょ)は、兵庫県朝来市にある明治初期の木造洋館。旧神子畑鉱山事務所。博物館「ムーセ旧居資料館」、写真美術館「ムーセハウス写真館」として公開されている。
概要
明治初頭、生野鉱山で働く外国人技術者のために、生野に宿舎(個人住宅)が5棟建設された。そのうち、ムーセ旧居はフランス人技師ムーセの住居となっていた二番館である。ムーセが日本を離れた後、鉱山が発見された神子畑に移築され、事務所兼診療所として利用された。
鉱山閉山後は、元の居住者の名にちなみムーセ旧居として親しまれた。しかし、ほとんどメンテナンスは行われず、老朽化がひどくなったため、2002年(平成14年)7月から2004年(平成16年)3月にかけて、調査・保存のための解体修理が行われた。
改修後は、神子畑鉱山、神子畑選鉱場などの資料展示を行うムーセ旧居資料館、写真家織作峰子の作品を展示する写真美術館ムーセハウス写真館(2004年開館)として利用されている。兵庫県指定重要文化財。ひょうごっ子ココロンカードの対象施設。
年表
- 1868年(慶応4年) - フランス人鉱山技師ジャン・フランソワ・コワニエが生野鉱山に雇用される[1]
- 1871年(明治4年) - フランス人地質家エミル・テオフィール・ムーセ(ムーシェ)が雇用される
- 1872年(明治5年) - 生野に外国人官舎(うち1棟がムーセ旧居)が建設される
- 1878年(明治11年) - 神子畑鉱山で銀鉱脈が発見される。コワニエが解雇される
- 1880年(明治13年) - ムーセが解雇される
- 1888年(明治21年) - ムーセが暮らした官舎を神子畑に事務舎として移築
- 1992年(平成4年)3月24日 - 兵庫県有形文化財(建造物)に指定される[2]
- 2004年(平成16年) - ムーセハウス写真館を開館
- 2017年(平成29年) - 構成文化財として日本遺産に認定される[3]
- 神子畑選鉱場 - 駐車場
- ムーセ旧居の正面
- ムーセ旧居の室内
- ムーセ旧居の室内
建築データ
- 竣工 - 1872年(明治5年)
- 設計 - J.レスカス(推定)
- 建築面積 - 174.31平方メートル
- 構造・形式 - 木造平屋建、方形造桟瓦葺、玄関ポーチ付き
- 所在地 - 兵庫県朝来市佐嚢1826番地の1
- 所有者・管理者 - 朝来市
交通アクセス
- 公共交通機関
- 車
脚注
関連項目
外部リンク
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