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ゴジラシリーズの登場キャラクター ウィキペディアから
ミニラ (Minya[注釈 1]) とは、東宝の特撮映画「ゴジラシリーズ」に登場する架空の怪獣で、ゴジラの息子[2]。別名は「ゴジラの息子[注釈 2]」「ちびっ子怪獣[2]」「わんぱくプリンス[出典 1]」など。
映画『怪獣島の決戦 ゴジラの息子』にて初登場した。公開当時のパンフレットによると、ゴジラの息子を作る案は製作の3年前からあった[7]。名称は一般公募によって集められた中から選ばれていて[出典 2][注釈 3]、公開1か月前には東宝の撮影所で子供たちを集め、羽織を着けたミニラがゴジラと並んで命名式を行っている[出典 3]。脚本では子ジラと書かれていた[要出典]。
体型や顔は人間的で、全体的なイメージはゴジラと大きく異なるが、共通の要素をいくつか備えている[15]。全身が白っぽく、皮膚は滑らか[15]。人間の太い三角眉毛を思わせる張り出しと大きな目玉が特徴で、ペシャンコにしたゴジラの顔のような、人間的な愛嬌のある顔をしている[出典 4]。上に3本、下に2本、前歯のみが生えている[15]。ゴジラのようなヒダが背中にあり、背びれは非常に小さく[15]、配列が不規則である。口から放射能火炎[17](放射火炎[2][18]、白熱光[19]、放射熱線[15])を吐くが、ゴジラのような帯状のものを継続して放射するのではなく、リング状のふわっとしたもの(放射能リング[出典 5])を1回ずつ単発で放射する[注釈 4]。しかし、『怪獣島の決戦 ゴジラの息子』で尾を踏まれた際にはそのショックでゴジラと同様の放射能火炎を放射しており[8][23]、その後は同作にて通常の放射能火炎を使えていた。なお、宣伝用のスチル写真などでは口からリング状火炎を連続発射しているものもある[24]。
ゴジラを呼ぶ時には、「パパ」と聞き取れる鳴き声を発する[17][7]。
ミニラの顔は、当時『週刊少年サンデー』(小学館)で人気のあった漫画『おそ松くん』のキャラクター「チビ太」をモデルにしており[出典 6]、上に飛び出した瞼などにイメージが生かされている[注釈 5]。
子供をターゲットにしたキャラクターであり、ゴジラシリーズが対象年齢を下げたことを象徴している[出典 7]。『ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃』や『ゴジラ FINAL WARS』では少年との交流が描かれる[28]。
『地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン』ではライブフィルムで登場[29]。
特撮テレビ番組『行け! グリーンマン』[30]、パチンコ『CRゴジラ3』にも登場している。
黄色と茶色のマダラ模様のやや細長い楕円形の卵の状態でゾルゲル島の地中に産み付けられており、孵化間際に特殊なテレパシー(脳波)を発して同族であるゴジラを呼ぶ[66][15][67][注釈 10]。カマキラスが岩石に埋もれていたその卵を掘り起こし、殻をつついたために割れたことで強制的に孵化する[8]。孵化した直後は小さい身体で歩行すらできず、人間の赤ん坊のように無力かつ気弱な性格であり、カマキラスにいじめられていたが、ゴジラのスパルタ特訓によって成長し、当初はリング状の熱線しか吐けなかったが、威力の高い放射熱線を吐けるまでになる[出典 25]。クモンガ戦を終え、放射能ゾンデによる気象ゾンデの実験が成功してゾルゲル島に雪が降り始めると、一旦島を去ろうとしながら動けないミニラを見るや引き帰してきたゴジラとともに冬眠する[67]。
怪獣ランドに収容されている怪獣として登場[37]。怪獣軍団で唯一キラアク星人に操られていない[69]。出現地点は青木ヶ原[54]。
青木ヶ原でバラン、マンダ、バラゴンを除く怪獣たちと共に吉田町浅間神社付近に出現してキラアク基地でのキングギドラとの最終決戦に参戦し、ほぼ瀕死の状態になった中央の首にリング状の放射能を輪投げのように放ち、とどめを刺す[出典 26]。
主人公の一郎少年が見た夢の中の怪獣島での出来事という設定のもと、少年とほぼ同じ頭身(元の大きさに必要に応じて戻れる)で登場し、日本語を話す[72][73]。ガバラにいじめられていたが、ゴジラのスパルタ教育と一郎の協力を得てガバラに再戦を挑み、知恵を生かして勝利する[74][35]。
一郎が二度目に怪獣島へ訪れた時は木の実を食べている。
恐竜のような円形の窪んだ耳(鼓膜)が頭の横にあり、鼻の下が長い呑気な顔立ちで、黒目がちの大きな目、少し突き出ている爬虫類寄りの口先が特徴[81][16]。肉球が手のひらにあり、足の指は4本になっている[81]。短い尻尾にはゴジラのような節がある[81]。走る際には内股[81]。
富士山中で猟師の左門(演:泉谷しげる)とその孫の健太(演:須賀健太)に発見されたゴジラの同族の幼体で、温和な子供怪獣[出典 31]。ゴジラに会うために2人とともにゴジラが猛威を振るう東京に向かう[90]。その途中で徐々に成長していき、富士山麓でゴジラが、X星人に操られたラドン、アンギラス、キングシーサーと戦って勝利する姿を見て闘争本能が刺激され、昭和版と同じくリング状熱線を吐いた際、身長20メートルにまで一気に巨大化し、その際にゴジラと同じ放射熱線が吐けるようになる[出典 32][注釈 13]。
本作品では、人類と心を通わせる知能を有し、ゴジラと人間の間を取り持つ重要な役割として描かれている。ゴジラがカイザーギドラを倒し、人類へ矛先を向けて轟天号を撃墜した結末において、健太ともに人類とゴジラの間で一触即発となった場に割って入ってゴジラの怒りを静め、ともに東京湾を渡りながら海へと帰っていく[82][90]。
特別に呼んできたという設定で、悪役として登場。ミルクを求めてグリーンマンと戦う[109]。おしゃぶりをつけていて取ると駄々をこねる[110]。ゴジラとは無関係[109]。
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