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架空の怪獣 ウィキペディアから
カマキラス (Kamacuras) は、特撮映画「ゴジラシリーズ」に登場する、カマキリをモチーフとした架空の怪獣。別名は「両刀怪獣[出典 1]」「かまきり怪獣[4]」など。
カマキラス | |
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初登場 | 『怪獣島の決戦 ゴジラの息子』 |
作者 | 西川伸司(『FINAL WARS』デザイン) |
公開順
『地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン』では過去の映像を流用して登場[5]。
特撮テレビ番組『ゴジラアイランド』にも登場する。
南海の架空の孤島「ゾルゲル島」に生息する固有種であるウシほどの大きさのオオカマキリの大型種が、気象コントロール実験の失敗による70℃以上の異常高温と流出した合成放射能物質の影響で生態構造に変化をきたし、さらなる巨大化を経て怪獣化したもの[出典 11]。劇中での命名者は真城伍郎[32]。
実在のカマキリとは異なり、右側の前肢が槍のような形状をしている[出典 12]が、人間など小さな相手にたまに用いる程度である[10]。左側の前肢は鎌状[出典 13]になっており、敵怪獣への攻撃や卵を壊す際にはもっぱら左側を用いていた[10]。
かなり残酷な性格で[9]、戦闘では前肢を利用し、空中からの岩石落としによる攻撃や田楽刺しと強力な空手チョップによるピストン攻撃などを行う[12][29]。
ゾルゲル島の食物連鎖では最上位にはおらず、クモンガの餌になることも少なくない[37]。
敵との戦闘や捕食行動の際、同族の3体で群れを成して連携を取るほどの社会性と知能を持つ[出典 14]。岩山に埋まっていたミニラの卵を掘り起こして叩き割り、強引にミニラを誕生させる[11][10]とすぐさま3体がかりでいじめるが、駆けつけたゴジラによって2体が倒される[32][10]。残る1体は逃走し、その後もミニラを付け狙ったところを同じくミニラを狙うクモンガと遭遇し、クモンガの吐く糸に捕縛され、毒針の一撃で絶命した[出典 15]。
主人公の夢の中に登場し[48][49]、穴に落ちた彼を覗き込む。ゴジラと戦うも敗れる[50]。
設定ではオオカマキリが変異した昆虫怪獣とされる[31]。両脚が鎌になっており[出典 27]、猛烈な羽音を伴う高速飛行を行うほか、緑色の体色を保護色に使うことによって周囲の風景に溶け込むことができ、敵に接近して奇襲攻撃を仕掛ける[出典 28]。初代と同様に多数のトゲが胸部背面にあり、外殻は地球防衛軍の空中戦艦エクレールのミサイル攻撃にも耐える[60]。2対・4枚の羽のうち、内側の羽は半透明となっており、高速で羽ばたかせてかなりの速さで飛び回る[60]。各部のトゲやツメは赤く、足のツメは3本になっている[60]。
得意技は鎌で敵を切り裂くハーケン・クラッシュ[出典 29]。
パリに出現し、エクレールと2回対決する。X星人に操られて登場した2度目の戦いにおいて、艦隊に空中で取りついて打撃を与えることによってエクレールを沈めると、続いて日本に上陸したゴジラを真鶴の海岸にて迎え撃つが、津波に驚いて山に擬態していたところをゴジラの放射熱線に驚いて飛び出す[65]。そこからゴジラを急襲して切り裂こうとしたものの軽く投げ飛ばされ、そのまま胴体が高圧鉄塔に刺さって絶命した[出典 30]。
ゴジラアイランドの隣に位置するマタンゴ島の怪獣として登場[85]。
メガロに追われてゴジラアイランドに飛来し、マタンゴ島にX星人ザグレスが100匹の怪獣軍団を集めていることを伝える[86]。しかし、実際はザグレスと手を組んでおり、ゴジラをマタンゴ島に閉じ込め、その隙にメカキングギドラとともに島の怪獣たちを攻撃する[87]。さらにはゴジラが死んだとの虚言で島の怪獣たちの結束を乱し[88]、ゴロザウルスとバラゴンを裏切らせることに成功するものの、マタンゴ島からゴジラが帰ってきたことによってゴロザウルスとバラゴンがふたたび寝返って結束が戻り、苦戦するメカキングギドラを見て飛び去る。その後の行方は不明。作中では、ほかの怪獣との具体的な戦闘は描かれない。
アニメ映画『GODZILLA 怪獣惑星』の前日譚に当たる小説『GODZILLA 怪獣黙示録』に、人類が初めて遭遇した怪獣として登場。
1999年5月4日に最初の個体がアメリカのマンハッタン島の南西、アッパー湾から出現し、ワールドトレードセンタービルの西棟を鎌の一撃で切断するなどの破壊を繰り広げながら、ポーツマスへの330キロメートルを移動する。幼虫も同時に出現し、ニューヨーク市地下鉄内部に侵入して人々を殺害するが、当時銀行員であったゴードン・キャッスル、警察官であったジョン、現役の陸軍大尉であったダニエルの3名の機転で蒸気パイプの高熱蒸気による蒸し焼きに遭い、倒される。一方、成虫はポーツマスにてバンカーバスターで撃退されるまでの72時間に通過してきた周辺を破壊し尽くし、約250万人の死傷者を出した[90]。これら一連の事件はアメリカ株の大暴落につながり、以降の数年間は金融危機と現物資産の高騰が発生した[91]。2030年代に出現したゴジラにアメリカが蹂躙されて以降は、国内での生息が言及されている[92]。
続刊『GODZILLA プロジェクト・メカゴジラ』では、北アフリカにも分布域を広げていることや、さほど大型に成長しない亜種が存在することが言及されている。
『ゴジラvsスペースゴジラ』(1994年)でのバース島のシーンは『ゴジラの息子』をオマージュしており、脚本初稿ではカマキラスを思わせるキャラクターも登場していた[93]。
『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』(2001年)の初期案では、監督である金子修介の息子が好きなキャラクターであったことからカマキラスがゴジラの対戦相手に予定されていたが、前作『ゴジラ×メガギラス G消滅作戦』でのゴジラの対戦怪獣が昆虫モチーフのメガギラスだったことから不採用となった[出典 36]。
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