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ミナルディ・PS05(Minardi PS05)は、ミナルディが2005年のF1世界選手権参戦用に開発したフォーミュラカーで、ガブルエル・トレドッツィが設計した。2005年の第4戦から最終戦まで実戦投入された。ミナルディのF1における最後のマシンとなった。
パトリック・フリーザッハーがドライブするPS05 2005年イギリスグランプリ | |||||||||
カテゴリー | F1 | ||||||||
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コンストラクター | ミナルディ | ||||||||
デザイナー |
ガブルエル・トレドッツィ (Technical Director) サンドロ・パリーニ (Chief Designer) アンドレア・ロチェット (Chief Aerodynamicist) | ||||||||
先代 | ミナルディ PS04B | ||||||||
後継 | トロ ロッソ STR1 | ||||||||
主要諸元[1] | |||||||||
シャシー | カーボンファイバー モノコック | ||||||||
サスペンション(前) | ダブルウィッシュボーン, プッシュロッド トーションスプリング | ||||||||
サスペンション(後) | ダブルウィッシュボーン, プッシュロッド トーションスプリング | ||||||||
エンジン | コスワース TJ2005 2,998 cc (182.9 cu in) 90度 V10 NA ミッドエンジン, 縦置き | ||||||||
トランスミッション | ミナルディ製 6速縦置き セミAT ミナルディ製 ハイドロリック ディファレンシャル | ||||||||
燃料 | エルフ | ||||||||
タイヤ | ブリヂストン | ||||||||
主要成績 | |||||||||
チーム | ミナルディF1チーム | ||||||||
ドライバー |
クリスチャン・アルバース パトリック・フリーザッハー ロバート・ドーンボス | ||||||||
コンストラクターズタイトル | 0 | ||||||||
ドライバーズタイトル | 0 | ||||||||
初戦 | 2005年サンマリノグランプリ | ||||||||
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2004年シーズンに使用したPS04Bは基本設計はPS02とほぼ同じである。よってミナルディにとってはほぼ3年ぶりの新設計F1マシンの投入となった。PS04Bが旧態依然としたデザインであったのに対し、トレドッツィは最新トレンドを盛り込んで設計。フロントウイングは中央部が大きく路面に近づいたデザイン。サイドポンツーンも後方が小さく絞られた形状で、アンダーカットも深い。リヤウイングもミナルディがはじめた翼端板のスリットも継続。エンジンもPS04BのコスワースCK2004(CR-3L)よりも60馬力アップしている。しかし、資金難はいかんともしがたく、テスト不足で上位チームに挑むほどの速さを見せることはできなかった。
開幕から3戦はPS04Bを2005年レギュレーションに適合させたマシンで出走した。第4戦サンマリノGPからPS05が使用されたが、直前に1台がバレルンガでシェイクダウンできただけで、2台目に至ってはサンマリノGP中の木曜日にピットで組み立てるという綱渡り状態だった。
第6戦モナコGPでは予選でパトリック・フリーザッハーが13位・クリスチャン・アルバースが14位とジョーダンの2台を上回り、そのポテンシャルを発揮。第9戦アメリカGPでミシュラン勢がすべてリタイヤしたので、アルバースが5位、フリーザッハーが6位を獲得することができた。なお、チームへのスポンサーフィーが滞ったことを理由に、第12戦ドイツGPからフリーザッハーに代わってロバート・ドーンボスが出走することとなった。
第14戦ベルギーGPにてチームをレッドブルに売却することを発表。しかし、新パーツを導入する手は緩めず、第17戦ブラジルGPに2段式の新フロントウイングとバージボード、形状を変えたチムニーダクトを投入。しかし、ミシュラン勢ボイコットのアメリカGP以外では入賞することはかなわなかった。
(key) (太字はポールポジション、斜字はファステストラップ。NCは周回数不足。)
11月1日をもってレッドブルに買収されたが、それ以前にミナルディとテスト契約を結んでいたドライバーたちが参加して11月21-24日にイタリアのヴァレルンガで最後のテストが行われた。このときにはPS05が3台、PS04Bが2台、2シーターF1×2が4台の9台が持ち込まれた。最終日にはオーナーであるポール・ストッダートがPS05をドライブして締めくくった。
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